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[社説]6・25に再び思う「恩返し」

Posted June. 25, 2007 05:28,   

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今日で韓国(6・25)戦争勃発57周年を迎えるが、韓国戦争は、多くの国民にとってすでに「忘れられた戦争」になって久しい。小学生3人に1人は「朝鮮時代に起こった戦争」と理解しており、5人に1人は「日本と戦った戦争」と混同しているという報道(月刊中央7月号)があるほどだ。「韓国戦争は南侵ではなく北侵」と言い張る大人が少なくない状況だから、何とも言いようがない。

しかし、忘れてはならないことがある。大韓民国の自由と平和を守るために死んだ若い英霊たちのことは忘れてはならない。この地の若者だけでなく、遠く米国、英国、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、カナダ、南アフリカ共和国、トルコ、タイ、ギリシャ、オランダ、コロンビア、エチオピア、フィリピン、ベルギー、ルクセンブルクからやって来て、花のように燃え尽きた彼らの犠牲と死がなかったなら、私たちの今日もなかったはずだ。

釜山(プサン)の国連墓地の追悼碑には、まさに彼らの名前が刻まれている。参戦16ヵ国、戦死者および行方不明者4万895人の名前だ。世界で唯一「国連記念墓地」が建てられている追悼碑に、私たちは「皆さんの名前を愛で刻みます」と書いている。私たちは果たして、彼らの犠牲と死に対して愛で報いているだろうか。

16ヵ国の中には、苦しんでいる国も少なくない。6000人を派兵し、123人が戦死したエチオピアは今、地球上で最もひどい貧困国だ。参戦勇士のうち生存者は約800人にすぎず、最極貧層の生活から抜け出せずにいる。80代後半のある参戦勇士は一昨日、KBSニュースを通じて、「子どものうち1人でも、韓国で金を稼げるようにしてほしい」と訴えた。

韓国国際協力団(KOICA)が、参戦勇士の子どもたちのために小学校を建てるなど、一足遅れて助けの手を差し伸べているが、「生命の恩人」である彼らに対し、恩返しと言うにはあまりにも貧弱だ。エチオピアだけではない。コロンビア、フィリピンなどもそうだ。韓国の政府開発援助(ODA)の水準は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最下位だ。これは恥ずかしいことである。しかし、それよりももっと恥ずかしいことは、韓国戦争参戦国と参戦勇士に対する恩返しすら忘れているという事実だ。もはや恩を返す時間もあまり多くない。