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姜ハンナラ党代表、「告訴の取り下げを」「検察は政治的な判断で捜査してはならない」

姜ハンナラ党代表、「告訴の取り下げを」「検察は政治的な判断で捜査してはならない」

Posted July. 10, 2007 03:05,   

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検察のハンナラ党大統領選候補関連疑惑捜査を取り巻くハンナラ党と検察の対峙は、常軌を逸している。

ハンナラ党指導部は9日、李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長側が朴槿恵(パク・グンヘ)前代表サイドの関係者に対して起こした告訴を取り下げるよう李前市長側に要請し、検察の党内選挙介入の可能性を遮断しようとした。

しかし検察は、告訴の取り下げと無関係に捜査を進めるという意思を表明して対立し、李前市長側と朴前代表側の反応も交錯するなど、論議が増幅している。

▲すべての告訴・告発を取り下げよ〓姜在渉(カン・ジェソプ)代表は9日、ソウル永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポク・ヨウィド)の党本部で開かれた最高委員会議で、「今日ただちに、検証と関連して、陣営レベルで捜査機関や外部機関に起こした告訴・告発をすべて取り下げてほしい」と李前市長陣営に求めた。

姜代表は、「私たちの運命を検察の刃の前に置いて好きなようにしてくれとは、正気じゃない人々が陣営に集まっているようだ」と述べ、「外敵に対しては、生死をかえりみずに争わなければならないが、内輪もめは節度を守らなければならない」と強調した。

大統領選候補の洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員は同日、あるラジオ番組に出演し、「告訴したこと自体がナンセンスだ」としつつ、「なぜ告訴して検察を政界に引き入れるのか。なぜこのようなバカなことをしたのか、理解できない」と付け加えた。

そして、「告訴は取り下げるべきだし、過ちがあったなら、それを認めて国民の許しを請うことが順序だ。原告側が告訴したので、ここまで捜査してくれということが、世の中のどこにあるのか」と批判した。

▲李側「ひとまず留保」vs朴側「説明が優先」〓李前市長陣営の朴亨逷(パク・ヒョンジュン)スポークスマンは、「告訴の当事者でない李前市長陣営は、告訴取り下げを決定する立場にない」と線を引いた。朴スポークスマンは、「私たちは、正常な検察捜査に対しては関与しない。検察も、政治的考慮と判断に左右される捜査をしてはならない」と述べた。

また別の関係者は、「最も望ましいのは、検察が提起した疑惑に対してだけ、速戦即決で公正に捜査し、結論を下すことだ。私たちは告訴の当事者ではないので、検察の捜査をひとまず見守る」と述べた。

しかし、陣営の一部では、取り下げを慎重に検討すべきだという声も出ている。問題は、告訴した李前市長の義弟・金ジェチョン氏の考えだ。金氏の代理人である金龍出(キム・ヨンチュル)弁護士は、「現在としては、名誉が深刻に傷つけられたため、最後まで行くという考えだ」とし、「ただ、李前市長陣営が何らかの決断を出した場合、その決定を考慮することは可能だ」と余地を残した。

朴前代表側は、告訴の取り下げと無関係に、各種疑惑に対する李前市長の説明がなされるべきだという考えだ。李恵薫(イ・ヘフン)スポークスマンは、「告訴を取り下げるなら、政治的問題を政治的に解決するという考えで理解し、反対しない」としながらも、「しかし、告訴を取り下げるなら、土地を売った金の使途など、問題になった各種疑惑について、李前市長が直接説明しなければならない」と主張した。

金在原(キム・ジェウォン)スポークスマンは、「野党の居間に虎を呼び入れ、今になって『私の肉はおいしくないので、食べないでください』と哀願する姿だ」と言って、李前市長側を批判した。

朴前代表側は、党指導部の態度も問題視した。劉承旼(ユ・スンミン)議員は、党指導部の告訴取り下げ要求に対して、「事あるごとに、党指導部が誤解を受けることをしている。取り下げを要求することは、李前市長側が、間違ったことが恥ずかしくて自ら取り下げることができないため、党指導部が出て助けたという印象を与える」と指摘した。

▲検察、「取り下げても捜査続行」〓最高検察庁関係者は、「今回の事件は、単なる個人的な名誉毀損なのか、公職選挙法上の候補者誹謗や中傷宣伝にあたるのかを究明しなければならない。選挙法違反の疑いがあるなら、捜査を続けることも可能だ」と述べた。

李前市長側で告訴・告発を取り下げても、選挙法違反の容疑を「認知」した場合、捜査を続けるという意志を明らかにしたのだ。検察はまた、李前市長側が提起した国家機関の情報流出疑惑の捜査も継続可能な事案と見ている。

検察のこのような強硬な態度は、「実体的な真実究明」を名分に刀を抜いた状況で、政界の影響によって刀をおさめた場合、検察の立場と信頼に悪影響を及ぼす恐れがあるという判断が作用したもようだ。そのうえ、検察内の政界に対する不満も一役買ったという声もある。

検察のある幹部が、「検察は、政界が捜査してくれと言えば捜査して、するなと言えば捜査しないところなのか。告訴が取り下げられたので捜査を中止し、再び告訴が提起されれば、また捜査を実施しろというのか」と批判したのも、このような脈絡だ。



mhpark@donga.com will71@donga.com