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「北風」捏造・・・不法盗聴・・・?

Posted July. 14, 2007 04:44,   

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昨年11月20日の人事聴聞会で、金万福(キム・マンボク)国家情報院長内定者(当時)は、「国情院が、過去に政治工作に深く関与し、政治査察をしたことを認めるか」というヨルリン・ウリ党の朴明光(パク・ミョングァン)議員の質問に対し、「恥ずかしいが認める」と述べた。

金院長が認めたとおり、国情院と前身の国家安全企画部(安企部)は、大統領選挙のたびにほとんど例外なく黒い影となって選挙に介入した。

●1987年、「スージー金」事件

「スージー金」事件は、1987年の大統領選挙を控えて、安企部が選挙に利用するために、単なる殺人事件を「女性スパイ事件」と捏造した事件だ。

安企部は1987年1月、スージー金の夫・尹泰植氏(ユン・テシク)が香港のあるマンションで夫婦げんかの末にスージー金の首を締めて殺害したという自白を得た後も、尹氏が「北朝鮮が朝鮮総連系の工作員で香港の海外同胞である妻(スージー金)を通じて、私を拉致しようとした」という記者会見を許可し、尹氏の主張を公式確認した。

これは、張世東(チャン・セドン)安企部長(当時)ら安企部指導部が、大統領選を前に民主化を主張する学生を拘束した建国(コングク)大学事態などで守勢に追い込まれたため、局面を打開するために尹氏が捏造した主張を黙認したものだった。

真実は、14年が経過した01年になって、検察捜査を通じて明かになり、尹氏は懲役15年6ヵ月を言い渡された。国家は、スージー金の遺族に42億ウォンを賠償する判決を受けた。

●92年、韓国朝鮮労働党事件

安企部は92年、「北朝鮮が赤化統一を果たすという目標のもと、朝鮮労働党政治局候補委員である李善実(イ・ソンシル)をソウルに送り、韓国内に北朝鮮工作指導部を構築して、南労党以来、最大規模の韓国朝鮮労働党を結成した」と発表し、関係者62人を国家保安法容疑で拘束した。

その年の大統領選挙で、金泳三(キム・ヨンサム)民自党候補(当時)側は、ライバルの金大中(キム・デジュン)候補の思想を問題視し、政界関係説を提起した。

これに対して、国情院過去事委は昨年8月、スパイ李氏と中部地域党の実体については事実だったと認めた。しかし過去事委は、「安企部が同事件を膨らませ、大統領選挙に政略的に活用しようとした」と指摘した。

安企部が、具体的な証拠が不十分であるにもかかわらず、それぞれ異なる中部地域党、全国統一愛国前線、愛国同盟事件を機械的に結びつけ、韓国朝鮮労働党事件に膨らませて発表したということだ。

●97年、呉益済手紙事件も北風事件

安企部は97年8月、北朝鮮に密入国した呉益済(オ・イクチェ)元天道教教領が、北朝鮮に密入国する前に、金大中大統領選候補と20回以上通話した記録があると発表した。

12月には、呉氏が、金大中大統領選候補に、平壌(ピョンヤン)消印の手紙(北朝鮮が金候補に好意的だという内容)を送ったとして、家宅捜索の令状を申請した。さらに、在米韓国人の尹泓俊氏(ユン・ホンジュン)も記者会見を要望して、「金大中候補が北朝鮮幹部と関係している」と主張した。

同事件は、「北風」論議を呼び起こした。大統領選挙が終わった後、検察は、「権寧海(クォン・ヨンヘ)安企部長(当時)が、『金大中不可』の立場で呉益済氏の手紙を意図的に公表するなど、北風事件を主導した」とし、権氏ら6人を安企部法および選挙法違反容疑で拘束した。検察は、安企部が尹氏に金を与え、記者会見を誘導した事実も明らかにした。

●02年、不法盗聴事件

国情院の大統領選介入は、政権交代の後も止まらなかった。

02年11月、金栄馹(キム・ヨンイル)ハンナラ党事務総長(当時)は、緊急記者会見を開き、「国情院幹部に報告される盗聴資料の原本を入手した」として、国会議員24人、マスコミ社長2人、記者8人など総39人が、02年3月に電話で会話した相手の名前と通話内容が詳細に記されたA4用紙27枚分量の資料を公開した。

国情院は当時、「証券街で作られた情報誌だ」と言い、「携帯電話は盗聴できない」と事実を否認した。

これに先立ち、鄭亨根(チョン・ヒョングン)議員は、9月と10月に相次いで、国情院の盗聴資料として、△ハンファ・グループの大韓生命買収ロビー疑惑文書、△朴智元(パク・チウォン)大統領秘書室長(当時)と吉田猛氏との通話内容、△李瑾栄(イ・グニョン)金融監督委員長が最高検察庁犯罪情報企画官に電話をかけて、捜査の縮小を要請した資料を公表した。しかし、国情院は、「完全に捏造された怪文書だ」と言って否定した。

しかし、検察は05年、国情院「ミリム・チーム」などが行った不法盗聴の調査の過程で、鄭議員らが提起した文書が、国情院が不法盗聴して作成したものであることを明らかにした。



ditto@donga.com