大宇(テウ)建設が1998年の通貨危機以来9年で初めて、マレーシアに自社ブランドをつけた大規模な住商複合マンション(住居と商業施設が混在する高級マンション)を建てる海外住宅事業を手掛ける。
今回の事業は、単なる下請け級工事ではなく、用地開発から施工まで行う自主的な事業だ。
大宇建設は24日、早ければ10月からマレーシアの首都クアラルンプールのアンパン地域内1万9743㎡(約6000坪)に住商複合マンション3棟と一般業務用ビル、ホテル型賃貸マンション(サービス付き超高級マンション)の5棟を着工する予定であると明らかにした。
マンションの名前は、大宇建設ブランドである「ワールドマーク」であり、海外で使用されるのは今回がはじめてだ。マンション1棟は10階建てであり、残る4棟は20階建てに建設される予定だ。総事業費規模は、1億5000万ドル(約1387億ウォン)に上る。
アンパン地域は、60あまりの大使館と14のインターナショナル・スクールが密集する名門学校群であり、韓国人1万人あまりが居住するコリアタウンがある。
マンションが入る用地は、現地の不動産開発業者であるカウチョ社が所有している土地であり、大宇建設が土地の持分を買収し、用地の開発から建築までを一括施工する。
大宇建設は、事業費を調達するため三星(サムスン)証券などからプロジェクト・ファイナンス(PF)の形で資金を誘致する計画であり、現在詰めの意見調整を行っている。
大宇建設側は「今回の事業は、自主的に用地を開発し、直接建物を建設するものであり、単なる下請け事業と比べ、収益率が最低でも2倍以上高いだろう」と自信をのぞかせる。
大宇建設は、1990年代後半にベトナムのハノイ市郊外に約661万㎡(約200万坪)規模の新都市づくりに失敗しており、1998年米国のアトランタで住宅事業に進出した後、海外の住宅部門から手を引いた。
ところが、最近各種の不動産規制で韓国国内の住宅景気が冷え込み、海外事業に目を向けるようになり、今回ようやくはじめて実を結んだものだ。
大宇建設は、マレーシア事業以外にもコーロン建設、トンイルハイビルなどとともに、ハノイ市近隣にマンション建設事業を進めている。
一方、GS建設もベトナムのホーチミン市の南にあるニャベ(Nha Be)地域330万㎡(約100万坪)に「ザイ(XI)」ブランドを前面に押し出し、新都市を作る計画であるため、大型ゼネコンの海外住宅市場進出に弾みがついている。
金ソンドク建設産業戦略研究所長は「国内では上限分譲価格制など規制が多くて収益が見込めないことから、資金力のある大型建設会社を中心に海外住宅事業に本腰を入れている」と説明した。
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