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「4年ごとに政策の青写真変更…」自治行政空転

「4年ごとに政策の青写真変更…」自治行政空転

Posted August. 01, 2007 09:54,   

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民選第4期地方自治体首長体制が動き出して1年弱。

自治体の首長が入れ替わるたびに政策が変わる「一貫性を欠いた行政」は、民選第4期でも複数の自治体で繰り返されている。自治体の首長が変るたびに随時変わる政策は、予算の浪費につながり、住民が不都合を強いられかねないというのが専門家らの指摘だ。

●前任首長の政策は無条件に撤回?

チャンジャ大路の名称変更について、九里市(クリシ)のある関係者は「両市長が選挙で対抗し続け、交互に市長を務めたせいで相手の政策に対するけん制意識が根強いようにみえる」と説明した。

これと似たような事例は、全国の自治体で容易に見かけられる。

廉弘迵(ヨム・ホンチョル)民選第3期(02〜06年)大田(テジョン)市長が導入し、大田型福祉モデルとして進めてきた「福祉マンドゥレ」事業も、首長が入れ替わるや形骸化した。

同事業の中核は、洞別に少年・少女家長や独居老人を地域内の会社や個人と結ぶというものだ。当時、反響が多かったので日本の自治体などがベンチマーキングするため訪れたりもした。

しかし、昨年市長が変わった後、関連部署はいつの間にか消えており、予算も組まれずにいる。

●過剰意欲で無理に進める政策

前の首長の政策を打ち切ったり、撤回したりしたからといって、無条件に批判するわけにはいかない。従来の政策が首長の気合の入れすぎでずさんに施された可能性もあるからだ。

全羅南道谷城郡(チョルラナムド・コクソングン)の趙亨來(チョ・ヒョンレ)郡首は、最近自治体の首長が進めていた「老人都市」作り事業を白紙に戻した。

当初、同事業は500億ウォンをつぎ込み、寶城江(ポソンガン)一帯約24万㎡に60歳以上の引退者向け老人専門総合福祉団地の建設を目標としていた。

05年から進めてきたが収益が見込めないと判断した民間投資家たちが投資を控え、事業費の調達が難航していた。結局、研究依頼費など5億1500万ウォンの予算だけを浪費して「待った」がかけられた。

蔚山(ウルサン)の国際旅客船ターミナルの設置、江原道麟蹄郡(カンウォンド・インジェクン)の大統領テーマパーク建設なども予算を浪費したまま撤回した政策とされている。

●地元住民のけん制が解決策

慶釜(キョンブ)高速道路の清州(チョンジュ)インターチェンジから清州市江西洞(カンソトン)のパンソン橋までの「プラタナス並木」は、清州の関門であり、名物となっていた。

しかし、この並木道は拡張工事をめぐって8年間もこう着状態が続いている。民選第2期から4期まで市長が変わるたびに拡張工事計画が見直されたからだ。

並木道計画は、8車線→着工→6車線→工事中断などを経て、研究費用だけで6億ウォンが投じられた。民選第4期の発足後、工事が打ち切られたことから地元社会の懸念の声が高まっている。

崔峰碩(チェ・ポンソク)高麗(コリョ)大学行政学科教授は「目に見える成果を早くあげようとする首長の早期成果主義、各政党の政策開発のいい加減さ、人物中心の選挙などが絡み合い、このような状況が生まれてしまった。地方議会と住民たちが政策の実現可能性などを徹底的に判断し、政策の無理な進め方や頻繁な変更をけん制すべきだ」と指摘している。