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[オピニオン]学生発明王

Posted August. 02, 2007 03:05,   

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原油高の時代、エネルギー事業を新しい成長動力と見て進出する企業が多くなると、「ドットコム」に当て付けて「ワットコム」(エネルギー企業)という言葉まで出てきた。電力の単位であるワットは、蒸気機関を発明したジェイムズ・ワットから取ったものだ。ワットは、既存の蒸気機関の往復運動を回転運動に変え、燃料(石炭)を画期的に節約した。採炭だけに使われた蒸気機関を蒸気船と列車にまで拡大させて、産業革命の牽引役となった。

◆発明は観察と霊感の産物だが、それだけがすべてではない。他人のための思いやりが伴わなければならない。讃美歌集に貼り付けておいた紙切れがひらひらと落ちるのを見て、ポストイットを思い出したように、私が少し工夫をすれば、他の人々がそれほど楽になれるという気持ちがなければならない。蓋のしてある瓶の中のソーダ水を飲んで腹痛を起こした米国のある農家が、王冠模様の瓶の栓を作ったのもそのような場合だ。今年で29回を迎える全国学生科学発明品競争大会の若い受賞者たちも同様だ。

◆大統領賞を受賞した金ジンフン(京畿イゴク小学校6年生)君は、友達が模型航空機を正確に組み立てるのに困っている姿を見て、組立用の部品測定器を開発した。首相賞の受賞者になったコ・グァンウク(ソウル乙支小学校5年生)君は、掃除で苦労する母親のために、二重のガラス窓を同時に磨くことのできる自動清掃機を開発した。金賞を受賞した金ジョンウン(大邱教育大学附設小学校5年生)君は、手をぬぐう時にタオルが落ちないように支えてくれるタオル掛けを作った。

◆この他に視覚障害者用の食器、身長に合わせてコップを取り出すことができる自動販売機、自動巻きのトイレットペーパー掛け、換気や防犯兼用の窓、立てに持つことができる卵板などの受賞作も同様だ。これらの想像力と美しい思いやりが、花を咲かせることができるようにしなければならない。ジェイムズ・ワットには後援者がいて絶えず技術と知識について霊感を与えた多くの人がいた。私たちの立派な学生発明王たちにも、関心と後援を惜しんではならない。彼らが、まさに科学韓国、技術韓国の未来だ。

ホ・ムンミョン論説委員 angelhuh@donga.com