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検察、ハンナラ党の大統領選告訴事件の捜査から1ヵ月

検察、ハンナラ党の大統領選告訴事件の捜査から1ヵ月

Posted August. 07, 2007 05:45,   

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ソウル中央地検の特別捜査チームが李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長に関連する告訴及び捜査依頼事件4件に取り組んでから、6日でちょうど1ヵ月になった。特別捜査チームとは別途に李前市長と朴槿惠(パク・グンヘ)前ハンナラ党代表関連事件を捜査してきたソウル中央地検公安1部の捜査スピードも速まっている。

ハンナラ党の予備選挙が過熱するにつれ、告訴・告発事件が増えると、検察はこれまで元・現職の国会議員6人を召喚して取調べを行った。書面調査まで合わせると、李前市長と朴前代表を含めて計15人の元・現職議員が取調べを受けたことになる。

1ヵ月間の捜査で、検察はこれまで、李前市長と朴前代表に対する途方もない誹謗の実体をある程度明らかにした。

まず李前市長は、出生と兵役の疑惑をかなり解消した。

検察は、李前市長と李前市長の実兄である李相得(イ・サンドク)ハンナラ党議員が腹違いの兄弟という軍事評論家池萬元(ジ・マンウォン)氏の主張を科学的に検証するために、李前市長の口腔細胞を切り離し、遺伝子(DNA)検査で分析した。李前市長の母親が日本人かどうかを確認するために解剖学者に諮問したりもした。

朴前代表も故チェ・テミン牧師についての世間の疑惑を一部払拭した。

朴前代表が理事長であった嶺南(ヨンナム)大学の講堂工事の受注を見返りに、慶南(キョンナム)企業のシン・ギス前会長が朴前代表にソウルの城北洞(ソンプクドン)の自宅を無償で提供したというのは、虚偽だという結論が出たからだ。2002年の北朝鮮訪問当時、朴前代表が金正日(キム・ジョンイル)総書記と撮った「屈辱的な」写真も、合成であるとの調査結果が出た。

しかし、李前市長と朴前代表陣営の人物が相互誹謗戦に加わったことが明らかになり、検察の捜査は、互いに「傷だらけの栄光」という指摘も多い。

朴前代表と故チェ・テミン牧師についての不正疑惑を提起した金ヘホ氏は、記者会見直前、李前市長陣営所属の人物2人から記者会見文と参考資料を渡された事実が明らかになった。

一方、李前市長の偽装転入の疑惑を提起した当時、ヨルリン・ウリ党の金爀珪(キム・ヒョクキュ)議員が参考にした李前市長側の住民登録抄本は、朴前代表陣営側の人物2人が違法に発給を受けたことが調査で分かった。朴前代表側と李前市長側が互いに一度ずつ窮地に追い込まれたわけだ。

国家情報院(国情院)が組織的に大統領選候補の追跡調査をしたかどうかなど、政府機関の野党予備選挙への介入の是非を糾明することも、検察捜査の残された課題だ。

ソウル中央地検の特別捜査チームと公安1部は、それぞれ国情院で監察調査を受けた5級職員コ氏、4級職員パク氏などが内部文件を外部に流出したかどうかを取り調べている。

しかし、検察が当初目標としたハンナラ党の大統領選候補の選挙投票日(19日)までに捜査を終了できるかどうか、まだ分からない。参考人などが出席を拒否したり、姿をくらましたりしている上に、裁判所が令状を棄却し、捜査日程がやや延びているからだ。

検察内外では、「投票日を数日後に控えて検察が一方の候補に致命的な捜査結果を発表するよりも、投票日後に延ばした方が良い」という話も流れている。

ソウル中央地検の金洪一(キム・ホンイル)3次長は「政治的な考慮なしにできるだけ速やかに実体を明らかにするという検察の意志には変わりはない」と話した。



needjung@donga.com dnsp@donga.com