大韓陸上競技連盟は2011年、大邱(テグ)世界陸上選手権大会マラソンの金メダルを目指した「ケニアプロジェクト」を本格的に稼動した。ソ・ヘンジュン(20)、ナ・ヨンサン(20、以上建国大)、ファン・ジュンヒョン(20)、金ジフン(19、以上韓国体育大)、オ・ソジン(19、啓明大)の5人は、10日にケニヤのエルドレトへ発ち、来月29日まで8週間、現地の選手らと一緒にトレーニングを実施する。
今回のトレーニングの目的は、ケニアの首都ナイロビで西北に350キロ離れた海抜2300メートルのエルドレトで高地練習をすることで、選手らの能力を極大化すること。
しかし、大部分の専門家は連盟のプロジェクトに否定的だ。とりあえず先月海抜1900メートルの高地である中国の雲南省の昆明で予備の適応練習をしたとはいえ、2300メートルの高地では再び2週間の適応期間を経なければならない。適応した後も一定期間は平素の70〜75%で練習するしかない。
しかも、移動距離も長い上、食べ物の問題、風土病まで心配しなければならない。三星(サムスン)電子やコーロンなど国内の実業チームは、距離や社会・文化的に近い昆明を最高の高地練習地と見ている。
連盟の主張どおり、「国家観と目標意識が弱くなったこのごろのマラソン選手には新しい転機をもたらすトレーニングになるだろう」という側面では役立つかも知れないが、競技力向上の面では大きな効果を上げられないというのが専門家の共通した意見だ。連盟はこのプロジェクトに合わせて2億ウォンの予算を投入する予定だ。
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