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韓国証券市場、今日の動きは?

Posted August. 13, 2007 07:08,   

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米国に端を発するサブプライムモーゲージ(住宅ローン債権)不良化の問題が世界の金融市場を直撃したショックは、はたしていつまで続くだろうか。

米証券市場は10日(現地時間)、連邦準備制度理事会(FRB)の緊急追加支援で、取引開始直後は下落の勢いから抜け出し、ようやく安定を取り戻したものの、ヨーロッパ証券市場では下落の勢いが続くなど、いまだ衝撃から抜け出していない。

グローバル金融危機への懸念で、10日、株価暴落に見舞われた韓国証券市場は、週明けの13日が今後の流れを決めるうえで重要な分岐点となるもようだ。同日、韓国や日本などアジア証券市場の動きは、再び世界金融市場に相当な影響を及ぼす可能性もある。

こうしたなか、政府では13日、金融政策協議会を開き、サブプライムモーゲージの不良化問題が、国内の金融市場に及ぼす影響やこれに伴う対策を議論する予定だ。

●米証券市場は一旦落ち着き、ヨーロッパでは2日連続急落

10日、米ニューヨーク証券市場は2%以上急落した前日とは異なり、下げ幅が減った。FRBが超短期資金を前日240億ドル供給したのに続き、同日も3度にわたって380億ドルを市場に供給したのが功を奏したためだ。

ダウ指数とナスダック指数は前日よりそれぞれ023%と0.45%下落し、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500指数は0.04%上がった。

いっぽう、時価総額で金融株が占める割合の高いヨーロッパ証券市場では、中央銀行の全力支援にもかかわらず、2日連続急落した。韓国政府は、サブプライムモーゲージに直接かかわった韓国金融機関の資金規模は大きくないとみているが、万一の事態に備え、対策作りを急いでいる。

政府では13日、金錫東(キム・ソクドン)財政経済部(財経部)第1次官、尹庸老(ユン・ヨンロ)金融監督委員会(金監委)副委員長、李勝一(イ・スンイル)韓国銀行副総裁などが出席して開かれる金融政策協議会で、国内外の金融市場へのモニタリングを強化するいっぽう、危険が拡大した場合に備え、シナリオごとの対応策作りに取り掛かることにした。

財経部当局者は、「信用不良などの問題が発生すれば、韓国銀行が買い戻し条件付の債権(RP)を買い付ける方式で、流動性の供給を増やす計画だ」とした上で、「国内金融会社の海外資産運用の実態などもチェックするつもりだ」と語った。

金監委当局者は、「13日の会議では米国のサブプライムモーゲージの不良化問題に政府が注意を払っているというメッセージを市場に伝える意味あいの大きい会合だ」と説明した。

●韓国金融市場の変動性は大きくなる模様

金融業界では、各国の中央銀行が緊急対策に乗り出しているが、危険要因は依然として残っており、今回の事態の影響が当分続く可能性が高いと見ている。

韓国(ハングク)投資証券の金ハキュン研究員は、「厳しい調整がすでに始まっており、第2四半期(4〜6月)のように、一方的な上昇の勢いは無理だろう」とした上で、「危険な様相が依然として残っており、株価は乱高下する可能性が高い」と話した。

しかし、外国人は米国の影響で引き続き「売り」に乗り出すだろうが、個人や機関の強力な買い付けで株価が支えられ、大幅な下落はないだろうという意見もある。実際、10日、個人は史上最大の7411億ウォンを買い越した。

ウォン安と債権金利下落の可能性も出ている。