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[オピニオン]アナリスト

Posted August. 18, 2007 03:03,   

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総合株価指数(KOSPI)が2000を突破した先月24日、国内証券市場がばら色の夢に酔っていた時、米国のサブプライムモーゲージに端を発する株価下落を予想したアナリストがいた。漢陽(ハニャン)証券のホン・スンピョ研究員だ。しかし、「サブプライムモーゲージが米国証券市場の足かせとなり、韓国も影響を受け、2000ポイントへの安着は容易ではないだろう」という同氏の報告書は当時、ほとんど注目されなかった。熱気に包まれた市場では、たわごとを言う人だと思われたためだ。

◆事実、アナリストだからといって未来の株価を当てるのは容易なことではない。アナリストはおおむね証券会社に雇われており、楽観論に傾かざるを得ない限界もある。株価が急騰する際はばら色一色だが、株価が下がってからようやく「調整中だ」と話したりもする。「ある企業は展望がいいから買い時だ」という推薦は多いが、「この株は売り時だ」という言葉はなかなか口にしない。

◆1997年の通貨危機も元をただせば、香港駐在の西側投資銀行の韓国担当アナリスト30人あまりが、韓国から資金を回収したのがことの始まりだった。これをきっかけに、国際金融市場の存在が注目され、アナリストや為替ディーラーが最高の有望職業として浮上したこともあった。テレビドラマで将来を見込まれる男性主人公の職業も、「2代目の経営者」からアナリストや為替ディーラーへと変わったこともある。その後、個人の生活をほぼ諦めざるをえない激務に加えて、「40歳定年」と言われるほど職業としての寿命が短いこともわかった。

◆一般的にアナリストといえば企業や産業担当のアナリストをいう。しかし、国内外のマクロ経済を分析し景気を展望して株価全体の流れを予想するエコノミストや、派生商品などを企画・運用する金融工学アナリスト、株価などの指標のグラフ分析を専門とするチャーティストもアナリストだ。韓国の政界にも生半可なアナリストが何人かいる。全世界的現象だった株価上昇を現政府の功績でもあるかのように言いふらした大統領府の人間たちが代表的だ。彼らが最近の株価暴落についてはなんとアナライズ(分析)するのか知りたい。「自分のせい」だとまでは言わなくても、市場の安定のために悩んだりはするだろうか。

許承虎(ホ・スンホ)論説委員 tigera@donga.com