世界的な金融不安が広がって、韓国総合株価(KOSPI)指数とウォンの価値が17日も急落した。特に、「円キャリー・トレードの清算」への懸念で、円に対する注文が殺到して、1年3ヵ月ぶりに最も高い水準で円高ウォン安が進んだ。
同日、KOSPI指数は、日本などアジア市場の株安の影響で、前日より53.91ポイント(3.19%)下がった1638.07で引けて、3日(取引日基準)連続下落した。コスダック(店頭市場)指数も15.59ポイント(2.26%)下がった673.48で取引を終えた。
日経平均株価指数は、円高の影響で3日連続の年中最安値を更新し、前日より874.81円(5.42%)下がった15273.68円で、7年4ヵ月ぶりに最大の下落幅を記録した。
一方、円に対するウォン相場は、前日より30.13ウォン安円高の100円=844.57ウォンで取引を終え、昨年5月23日(848.91ウォン)以後、最大のウォン安円高となった。同日のウォン安の幅は1999年9月21日(30.59ウォンのウォン安円高)以後、約7年11ヵ月ぶりに一番大きかった。
ドルに対するウォン相場も、前日より4.1ウォンが下がって、5ヵ月ぶりに一番高い1ドル=950.4で引けた。
政府はウォンの価値が適正水準以上に過度に下落する場合、外国為替の保有額を活用して、市場介入に乗り出す方策を積極的に検討し始めた。
政府高官は、「国内の金融会社と企業が国際金融市場で外貨の借り入れに困っているので、信用梗塞の問題が浮き彫りになるのではないか注視している」と述べた。