Go to contents

[オピニオン]アラスカに配備されたF22戦闘機

[オピニオン]アラスカに配備されたF22戦闘機

Posted August. 22, 2007 06:21,   

한국어

米国のステルス戦闘機は、敵に発見されずに任務を遂行できる軍用航空機を総称する。ステルス機種には、1981年に最初に製作されたF117戦闘爆撃機、1987年のB2爆撃機、1997年のF22ラプター戦闘機の3種類がある。最近開発に成功した猛禽という意味の「バード・オブ・プレー(bird of prey)」は、赤外線やレーダーだけでなく、肉眼でも捕捉が難しいという。このため、主に夜活動する既存のステルスとは違い、昼間も安全だ。

◆F117戦闘爆撃機は、80年代末から90年代初めに、パナマ侵攻と湾岸戦争で初めて投入され、正確な爆撃能力を誇示した。数十機が動員されたが、1機も攻撃を受けなかった。世界最高の米空軍力にふさわしい。しかし、能力を過信したためか。90年代末のコソボ紛争で、ユーゴ連邦防空部隊の攻撃を受けて1機が墜落した。一週間ずっと同じコースで飛行したため、航路を見破られたことが原因だった。

◆最新鋭F22ラプター戦闘機は昨年、テスト戦闘訓練でF15C、F16、FA18など名だたる戦闘機種144機をすべて撃墜し、たった1機も攻撃を受けないという成果をあげた。中国、日本を含む多くの国が、ステルスの独自開発に血眼になっているのも当然だ。特に、次世代戦闘機種の選定を来年に控える日本は、輸出を禁止した米国内法のためにF22購入の道が閉ざされたため、10年以内に独自開発すると言って米国を圧迫している。

◆米空軍は今月上旬、アラスカ南部のエルメンドルフ基地にF22ラプター8機を配備した。来年初めまでに、2個飛行大隊40機が配備される予定だ。米国のグローバル戦略を反映した布石とみえる。米太平空軍司令官は、「アラスカは、アジアと欧州に最も接近が容易な場所だ」と説明した。ある軍事専門サイトは、「F22が北朝鮮をねらっている」と主張した。F22の配備は、北朝鮮問題と関連がないとは言えそうにない。F22が、北朝鮮領空を自分の家のように出入りすることになれば、北朝鮮は心理的に萎縮せざるをない。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com