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「もうひとつの学位工場」ロシアの学位偽造の実態

「もうひとつの学位工場」ロシアの学位偽造の実態

Posted August. 23, 2007 07:26,   

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モスクワ市内で電車に乗れば、「注文から1日で出来上がる卒業証書の販売」というチラシが、電車の中に1週間以上貼られているのが容易に目に付く。ヤンデクスやランブラーなどのロシアの有名ポータルサイトに入って「卒業証書購入」という言葉を打ち込めば、数百に上るホームページや連絡先が現れる。

国立モスクワ大学の学生、イゴリ・スハロフ(22)氏は、「学位偽造サイトの連絡先が変わった跡はあっても、ホームページそのものがなくなったケースは見たことがない」とした上で、「晴れて卒業証書を購入する人が多い」と話した。

●「顕微鏡で見ても見分けがつかない」

ある卒業証書偽造ブローカーは21日、「(偽造)手数料は大学のレベルとは関係なく、偽造の技術やコストに比例する」と耳打ちした。

ロシアの紙幣発行局(GOZNAK)が使用する紙や先端プリンターを使えば、その分だけ価格が上がるという。

国立モスクワ大学のある講師は、「先端技術を利用して卒業証書や卒業証明書を偽造すれば、顕微鏡で見ても本物と偽物との見分けがつかない」と語った。

ブローカーたちによると、先端技術で偽造した卒業証書の価格は、1万2000〜3万ループル(約45万〜113万ウォン)。ロシアの卒業証書や卒業証明書の様式が1996年に変わり、卒業証書の発行時期をこの後にあわせれば、「技術的な難易度」のため、偽造品の価格が上がる。

モスクワ南部のプロプサユズナヤ街で出会ったあるブローカーは、「ロシアでは卒業証書が本物か偽物かを確認する大学はほとんどなく、確認の要請をするところもまれなので、安心してもいい」と自身ありげに言った。

これについて、国立モスクワ大学やバウマン工科大学、グネシン音楽大学など有名大学の学位管理の実務者たちは、「ほかの機関から要請があれば学籍簿を見て確認する」と話した。

しかし、講師たちや教授たちの説明はブローカーたちの話と似ていた。モスクワ州立師範大学博士課程のある非常勤講師は、「多くの大学が社会主義崩壊後、激しい人材難に苦労しており、卒業証書の偽造如何を確認するシステムを備えている大学はほとんどない」と説明した。

卒業証明書の点検に備えて大学の学籍や単位を掲載した文書そのものを偽造するビジネスまで盛んに行われている。

卒業証明書の販売所を運営しているビタリー氏は、「もっとも難しい偽造は、国家安保関連の軍需産業メーカーへの入社を希望する人たちが多く求める教育部登録用の学位だ」とした上で、「少なくとも1万ドルはかかる」と紹介した。

ブローカーが該当大学を直接訪ねて、卒業生リストを偽造して組み入れなければならないので、コストや時間は一段とかかるが、金さえあればできるという。

●大学のデータベースで「オーダーメードのサービス」

インターネットによる1ランクアップグレードした偽の卒業証書の販売行為も盛んに行われている。

ある学歴偽造専門サイトでは、ホームページに「先に学位をとってから、実務に必要な知識は後で受講するのが無駄をなくす早道だ」とPRする。

このサイトでは、ロシアのすべての大学の受講科目の時間割などのデータベースを完璧に備えているため、「顧客」のニーズを100%反映し、学籍簿や卒業証明書を送っている。

同サイトの管理者は、「モスクワに居住していない場合は、宅配サービスもできるうえ、韓国はもとよりアジア各国の顧客からの海外注文も受け付けている」と話した。



viyonz@donga.com