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金サンジン被告、鄭允在氏だけ除き請託?

金サンジン被告、鄭允在氏だけ除き請託?

Posted September. 10, 2007 07:48,   

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詐欺融資および不法ロビー疑惑の核心である建設会社社長の金サンジン被告が7日に拘束されたことで、金被告と鄭允在(チョン・ユンジェ)元大統領儀典秘書官との間の請託見返り関係の究明や金被告の追加ロビーの確認に検察の捜査が集中している。

▲鄭元秘書官にだけ不法ロビーはなかった?〓金被告は03年3月、鄭元秘書官に政治献金2000万ウォンを渡した。

検察によると、金被告はこのような事実を8月24日、起訴される直前に供述した。しかし、金被告はこのような供述を自分の供述書に記録することを最後まで拒否した。

このため、7月16日に拘束されて10日後に拘束適否審査で釈放されるまで、鄭元秘書官については一切言及しなかった金被告が、釈放されて約20日後に突然考えを変えた背景に、疑惑が注がれている。

検察は、先月10日に鄭祥坤(チョン・サンゴン)元釜山(プサン)地方国税局長の拘束で窮地に追い込まれた金被告が、鄭元秘書官と自分との関係を浮上させて、危機を免れようとしたとみている。

これについて、金被告は最近、SBSのインタビューで、鄭元秘書官に合法的な政治献金のほかに金品を渡したことはないと主張した。

しかし昨年6月、李ウィジュン釜山蓮堤(ヨンジェ)区長に1億ウォンを渡したほか、2ヵ月後の8月には、鄭元局長に税務調査のもみ消しを依頼して現金1億ウォンを渡すなど、幹部公職者に対し賄賂攻勢を展開してきた金被告が、鄭元秘書官にはロビーを一切しなかったというのは納得しがたい。

検察は、金被告が鄭元秘書官に献金を渡した直後の2ヵ月間で、技術保証で44億2000万ウォンの融資保証を受けたことに注目している。

検察は、献金を渡したことは公訴時效が経過したため捜査の対象ではないと線を引いたが、献金提供と融資保証との間の請託見返り関係はまったく異なる事案であり、この部分に捜査を集中している。

▲検察捜査、金被告の全方位ロビーに拡大〓検察は、金被告の金品ロビーの大半が現金で行われているため、口座追跡に困難を来たしている。

しかし検察は、金被告が拘束されたことで、ロビーを行った政官財の人物に関する供述を得るために、金被告を追及している。

金被告は、検察に再度拘束される直前、SBSのインタビューで、「(鄭元秘書官に渡した政治献金2000万ウォンより)もっとたくさんの金を第3者に渡したことがある。(あちらは)食べて口を拭いても、何も言わなかった」と主張した。

このため、金被告が、検察で自分が最後まで守らなければならない人物を除く政・官界の人物については、検察捜査に協力する可能性が高いという観測も流れている。

この場合、金被告が供述する「金サンジン・リスト」によって、検察捜査は全方位に拡大するものとみられる。すでに金被告が、警察にもコネを作っているという情報が流れている。

金被告は5月頃、釜山蓮堤区蓮山(ヨンサン)8洞のマンション開発の管轄警察署の釜山蓮堤署で、朴署長ら幹部たちと昼食をともにしたことが確認された。

蓮堤署は2月末、再開発現場で、金被告のH土建の幹部を務めた顧問のチャン(52)氏ら職員6人が、撤去工事の下請会社の理事チョン氏(48)を集団暴行した事件を捜査した。チョン氏が、「被害者の供述も取らない偏った捜査だ」と言って陳情を出すと、蓮堤署は、食事の席の前後の時期と推定される5月に、担当刑事に対する内部監察を進めた。

これに対し、警察署幹部は、「4ヵ月前のことなので、食事の席を誰が設けたのか覚えていない。それ以前には金被告と面識もなかった。この席で請託やロビーはなかった」と説明した。

▲釈放約40日間の金被告の行動〓7月16日に拘束された金被告は、同月27日に拘束適否審査で釈放された後、6日に自ら検察に出頭した。

検察は釈放中の約40日間、金被告が犯罪容疑の証拠資料を隠滅する一方、過去に金を渡した政・官界の人物と口裏を合わせた可能性が高いとみている。

金被告は、拘束適否審査で釈放された直後、釜山金井(キムジョン)区釜谷洞Aタワー5階にある会社事務所に出勤した。

これについて検察は、金被告が事務所に保管していた「秘密金銭出納帳」を廃棄したか、他の場所に移した可能性が高いと判断している。

マスコミに顔が公開されなかった8月末から9月上旬まで会社に出勤した金被告は、3日に東亜(トンア)日報の報道で顔が公開されると、事務所を閉鎖して、弁護士とも連絡を絶って姿を隠した。

金被告の夫人と息子(6)も8月下旬、慶尚南道晋州市(キョンサンナムド・チンジュシ)の自宅にこもっていた。検察は、金被告が最近まで居場所を転々とし、金を渡した人物と口裏を合わせようとしたとみている。

李区長が金被告から1億ウォンを受け取ったが、返した事実を1年以上黙っていたにもかかわらず、6日に金被告が検察に出頭した直後、突然その事実を打ち明けたことは、このような分析に説得力を加えている。