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[社説] 全教組と7年間闘って学習権を守った父兄

[社説] 全教組と7年間闘って学習権を守った父兄

Posted October. 03, 2007 03:15,   

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全国教職員労働組合(全教組)の教師が、学校不正撲滅を掲げて授業を拒否し、校内デモを行ったことは、生徒の学習権と父兄の教育権の侵害だという最高裁判所の確定判決が出た。授業拒否と授業妨害行為に対する賠償判決も下された。教育権を不可侵の人権と考え、教師の授業権よりも優位においた今回の判決を歓迎する。全教組の莫大な組織力、資金力に対抗して、孤独に闘ってきたシンジョン女子商業高校の父兄の執念と苦労も高く評価したい。

01年に財団不正で始まったシンジョン女子商業高校の事件で、全教組の教師らは23日間も授業を拒否し、校内デモを起こした。さらには、授業時間にもかかわらず、生徒をソウル市教育庁前に集め、デモを起こさせた。「授業時間だけは授業をしてほしい」という父兄の当然の要求は黙殺された。耐えかねた父兄が訴訟を起こし、その後7年間、長い闘いが続いた。

訴訟に参加した父兄の中には、訴訟費用を調達するために家政婦の仕事をした人もおり、その間に卒業してばらばらになった生徒や父兄から署名を集めるために、全国を探し回った人もいる。すでに巨大な「権力集団」になった全教組との闘いは、困難なことも多かっただろう。判決が出た日の父兄たちが、「この地で親として生きることが、こんなに大変なこととは思わなかった」と言ったことから、その過程がどれほど大変だったか察しがつく。

学校の主は、生徒と、税金や学費を支払う父兄である。どうしたわけか韓国では、教育人的資源部と教師たちが主人になりすまし、父兄は弱者になって、顔色をうかがうのに忙しい。全教組は今回の判決に対して、「不正が染みついた私学の現実を度外視している」と反発しているが、シンジョン女子商業高校の父兄たちが汗と涙で守り抜いた学習権と教育権が、これ以上毀損されてはならない。今回の判決は、教員評価制と成果給などに反対し、ともすると闘争に明け暮れる全教組に対する峻厳な警告である。