「伝統の名門」ボストン・レッドソックスがエースのジョシュ・ベケットを前面に押し出してコロラド・ロッキーズの連勝行進を防いで、2007米プロ野球ワールドシリーズ初勝利を獲得した。ボストンは25日、ホーム球場のフェンウェイパークで行われたワールドシリーズ(7戦4先勝制)1次戦で、ベケットの力投と長短17安打を打って、コロラドを13—1で大破した。
大詰めの3連勝でアメリカン・リーグチャンピオンに上がったボストンの勢いは、ナショナルリーグチャンピオンのコロラドを下すに十分だった。最近の22試合で21勝1敗をマークして「奇跡のチーム」と呼ばれたコロラドは同日、力なく崩れた。
さすがベケットだった。昨年と今年を通して「ビックリーグ」唯一の20勝投手のベケットは、7回を投げて7安打1失点とコロラドの打線を沈ませた。四球は1つだけ許した反面、三振は9つも奪って「秋の男」の伝説を守った。
同日の勝利でベケットは今回のポストシーズンで4連勝を上げ、防御率は1.20を記録した。ベケットはまた、今年ディビジョンとチャンピオンシップ、そしてワールドシリーズ1次戦ですべて勝利投手になる大記録も立てた。
ベケッがコロラドの打線を封じ込めている間、ボストンの打線は「活火山」のように炸裂した。ボストンは1回、ダスティン・ペドロイアが左のフェンスの上部に当たる先頭打者のホームランを放って機先を制した。続いて、ケヴィン・ユーキリスの右側2塁打とマニー・ラミレスの左側のタイムリーヒットでさらに1点を追加した後、ジェイソン・ヴァリテックとJ.D.ドリューの連続安打で、3—0とリードを広げた。
2回1点、4回2点をさらに追加して6—1でリードしたボストンは5回、再びバットが炸裂した。ユーキリス、デヴィド・オルティスの連続2塁打やラミレスのタイムリーヒットなどで一気に4点を追加した後、満塁の状況で3打者連続四球で得る「ボーナス」3点まで加えて、13—1と大差で勝負を決定付けた。
ボストンは同日、2塁打8本を打って、「ポストシーズン一試合最多2塁打」記録も立てた。
一方、同日6安打に止まったコロラドは2回、トロイ・ツロウィツキーの1打点タイムリー2塁打で辛うじて0敗を免れた。
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