アレクサンダー・バーシュボウ駐韓米国大使は25日、大統領府と外交通商部が意見の食い違いを露呈している3、4ヵ国首脳の終戦宣言の時期と形式について、「平和協定が終戦を意味するのであり、それが法的かつ政治的な次元(の終戦)だ」と述べた。
これは、終戦宣言と平和協定は分けられないという意味であり、白鍾天(ペク・ジョンチョン)大統領統一外交安保政策室長が24日、「南北首脳宣言文に盛り込まれた3、4ヵ国首脳の終戦宣言は、平和交渉を始めようという関係国の政治的・象徴的宣言を意味する」と述べたことと背馳するものだ。
バーシュボウ大使は25日、ソウル市立大学で、「韓国、米国そして韓半島」をテーマに特別講演を行った後、記者団に対して、「(北朝鮮核の)無能力化と申告が完了しても、最も難しい核兵器計画の完全廃棄問題が残っている」とし、「完全な非核化があってこそ、今後、国交正常化を考えることができ、平和協定の署名も考えることができる」と述べた。
バーシュボウ大使は、平和体制交渉開始の時期について、「米国は、北朝鮮が無能力化を終えて完全な申告を行い、完全な非核化の道に入ったことを示す時、平和交渉を開始することを希望する」と述べ、年内は事実上不可能だという考えを示唆した。
バーシュボウ大使は、米朝を含む2国または多国間首脳会談の開催の可能性について、「ホワイトハウスで決めることだ」としながらも、「米国の一般的な考えは、最高位級会談は(非核化の)最後に4者または6者が合意した時に成立することであり、初期に成立することではない」と主張した。
いっぽう、宋旻淳(ソン・ミンスン)外交部長官は24日、国連の日の記念行事を終えた後、「終戦宣言の方法や日程は、関係国が参加して協議すべき問題だ。核心的なことは、実質的な非核化の進展、すなわち目に見える無能力化が重要な基準点になる」と述べた。
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