全君杓(チョン・グンピョ)国税庁長(53)が1日、現職の国税庁長としては初めて検察に召喚され、取り調べを受けた。現職の国税庁長が収賄など汚職の疑いで検察に召喚調査を受けるのは、1966年3月3日に国税庁が財務部から独立して開庁して以来初めてのことだ。
検察は同日、全庁長に対して「昨年8月から今年1月まで5回にわたり、全国税庁長に人事請託の見返りとして、合わせて6000万ウォン(1万ドルを含めて)ほど渡した」という前釜山地方国税庁長、鄭祥坤(チョン・サンゴン)被告(52=拘束起訴)の供述をもとに、収賄の疑いについて集中的に追及した。
検察はまた、今年8、9月に李ビョンデ釜山地方国税庁長(55)を通じ、鄭被告に賄賂の使い道の供述に関する「口止め」を試みたかどうかについても捜査した。
鄭東敏(チョン・ドンミン)釜山地検第2次長は、同日午後5時半に記者懇談会を開き、「全国税庁長が誠実に取り調べを受けている」と述べた。
しかし、全庁長は同日の取調べで自分の疑いに対していずれも全面的に否定した模様だ。これに先立つ同日午前10時52分頃、釜山地検に到着した全庁長は検察庁舎に入る際、「疑いを認めるのか」という質問に対して、「全てが事実ではない。とにかく、このような姿を見せたのは私の不徳であり、国民に申し訳なく思う」と述べた。
全庁長は続いて、「検察に真実を突き止めてもらいたい。マスコミは余りにも先走らないでほしい。全く事実ではない」と付け加えた。
検察は、同日午後遅くまで全庁長を取り調べた後帰宅させ、早ければ2日午前、刑事処罰の可否を決める見通しだ。
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