ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)大統領選候補が、11日に政局構想の記者会見を通じて、「大権」と「党権」の分離と公認権の行使などに関する見解を発表する可能性が高いという。
李候補の側近は9日、「朴槿恵(パク・グンヘ)前代表サイドとの不穏な関係の解消に政局対策の焦点が合わされるだろう」として、このように述べた。
これに先立ち、李候補は8日、朴前代表と電話で話し「会って誤解を解きたい。政権交代のために手を貸してほしい」という趣旨を述べ、12日の大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンプクト)必勝決意大会の出席を要請したという。
しかし朴前代表は、「立場の変化がないのに、強いて会う必要があるのか」と話し、会合要請を拒否したと劉正福(ユ・ジョンボク)議員が伝えた。
李候補は9日、李会昌(イ・フェチャン)元ハンナラ党総裁の無所属出馬による支持率低下と、朴前代表の「沈黙」による難局を打開するため、長考に入った。
李候補は同日のすべての日程を取り消し、ソウル市内のあるホテルで側近たちや知人と相次いで会合し、今後の政局構想に没頭した。
李会昌元ハンナラ党総裁サイドの李興柱(イ・フンジュ)広報チーム長は9日、「ハンナラ党の李明博候補と李元総裁が、(支持率が)競り合うようになれば、李元総裁が遅れて飛び込んだだけに、李候補を支援することもあり得る」と述べた。
李元総裁は、李チーム長の発言の背景を問う記者団の質問に、「政権交代に向けた『殺身成仁(命を捨てて忠義を守ること)』の決断を李チーム長がそのように表現した」として、「戦場に出た将軍が途中であきらめるだろうか。特別な意味づけをしないでほしい。必ず(選挙で)勝つ」と述べ、途中辞退の可能性を否定した。
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