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「国内では売ってない?…クリックだけでOK!」

「国内では売ってない?…クリックだけでOK!」

Posted December. 06, 2007 08:32,   

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出産をひかえたママさん予備軍の金スヨン(31)さんは、最近、海外購買代行ショッピングモールを通じて、赤ちゃんをおんぶするときに使う米・ベビーヨンの育児用品を購入した。

「写真で、女優のアンジェリーナ・ジョリーが使っていた製品を調べたんですが、米国でしか買えないと聞いて、購買代行ショッピングモールを通じて注文しました」

国内の顧客から注文を受け、海外で代わりに品物を購入して配送するオンラインでの購買代行市場の規模は、年間5000億ウォンに達するほど大きくなった。これを受け、証券市場に上場する購買代行会社も登場した。海外購買代行会社が株式市場に上場したことは、他の国では前例のないことだという。

●04年の4社から496社へ増加

海外購買代行業が人気を集めているのは、海外旅行が大衆化し、海外での滞在経験者が増え、購買代行サイトを利用して、国内では販売していない海外ブランドを購買する消費者が大幅に増えたためだ。ウォン高で輸入品が相対的に安くなったのも一役買っている。

04年まで、海外購買代行会社は4社に過ぎなかったが、05年=191社、昨年=343社、今年10月末現在は496社へと増えている。

海外で人気のある商品が国内に普及するまでの時差も短くなった。育児用品の場合、現在、米国のアマゾンドットコムで販売トップのブライテックス・チャイルドシートは、すでに国内で育児をする家庭でも、たびたび目にするようになった。米国のジーン・ブランドの「セブン・フォー・オール・マンカインド」(別名セブンジーン)や、「トゥルーリリージョン」は、購買代行ショッピングモールを通じて国内に知らされ、プレミアムジーンのブームを巻き起こした。

ゴルフクラブのフルセットやデジタルレンズ交換式(DSLR)カメラ、フラットパネルテレビのような高級品も人気を集めている。米国に限られた購買代行の対象国家も、カナダ(ビタミンや化粧品)、フランス(衣類・雑貨)、日本(育児用品・小型家電)、イタリア(ブランド品)などへと広がっている。

市場規模が次第に大きくなり、KTコマース(エンジョイニューヨーク)、ロッテドットコム(東京ホーリック)、GSイーショップ(プレイン)、ディアンドショップ(フォボス)など、従来のオンラインショッピングモールも相次いで、購買代行事業に目を向けている。

●「商社マン」のアイデアからスタート

国内購買代行市場での業界トップは、5日、コスダックの上場したウィズウィッドだ。00年、SKネットワークス(旧SKグローバル)・MBE事業部の社内ベンチャーとしてスタートした同社の市場シェアーは、現在48%。

当時、戦略事業本部長だった金ジョンス現・代表取締役は、海外出張の頻繁な商社マンだった。機内のショッピングカタログからお気に入りの製品を購入したくても、国内の住所には配達してもらえず、不便だった経験に着目して、「ウィズアドレス」という社内ベンチャーを作った。

国内の消費者が注文した商品を、米国の住所に配送させた後、これを現地のウィズウィド物流センターで再び包装し、国内への配送を支援するサービスだった。サービススタートから6ヵ月後、配送だけではなく、購買から配送までの過程を顧客に代わって提供する、世界初の事業モデルへと発展させた。

数回のクリックだけで、「舶来品」をお茶の間で受け取るサービスに、消費者たちの反応はヒートアップした。04年、SKグループから分社後、毎年、20〜50%の高い成長を続けている。

ウィズウィッドの金ヤンピル・マーケティングチーム長は、「コスダック上場で調達した資金を基に、海外での物流拠点を確保し、購買代行サービスのモデルを海外へと逆輸出する計画だ」と明らかにした。



wiseweb@donga.com