スポーツのおもしろさは、意外性にある。
そういう意味で今冬のプロバレーボールは、ファンを熱狂させる条件がそろっている。男子では三星(サムスン)火災と現代(ヒョンデ)キャピタルが主導する2強の構図から、4強がせり合う混線になりそうだ。
専門家たちは、07〜08Vリーグで三星火災と現代キャピタルを追い抜き、これまで弱小チームとみられてきた大韓(テハン)航空とLIG損害保険を有力な優勝候補にあげた。大韓航空とLIG損害保険は新人などで戦力を補強したが、三星火災はシン・ジンシクなど大物選手が引退しており、現代キャピタルは外国人選手を起用できなかったからだ。
ところが、ふたを開けてみると、伝統の強豪、三星火災が現代キャピタルと大韓航空を連破し、2連勝を飾った。特に三星火災は4日、大韓航空との試合で、第1セットを落とした後、3セット連取で勝つ底力を発揮した。
KBSのチェ・チョンシク解説委員は、「戦力は大韓航空が優位だったが、三星火災のしっかりした組織力を越えることができなかった。次の試合が楽しみだ」と話す。
現在、三星火災が予想を覆して2連勝し、現代キャピタル(1敗)と大韓航空(1勝1敗)、LIG損害保険(1敗)が1敗で並ぶ状況。専門家は、「7ラウンドまで4チームのし烈なせり合いが続くだろう。現代キャピタルも外国人選手を採用すれば、戦力が変わり、もっとおもしろい構図になるだろう」と予想する。
女子でも、当初は、GSカルテックスと興国(フングク)生命が2強構図を形成すると予想されたが、前シーズン最下位だったKT&Gが、興国生命とGSカルテックスを連破して突風を起こしている。
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