
「私が存在していることを見せる」。11日午前、仁川(インチョン)国際空港を通じて入国した徐在応(ソ・ジェウン、30)選手の表情は明るかった。彼は、「大リーグの夢を諦めた残念な気持ちを、韓国内のプロ野球に注ぐ」と話した。「タイガーズマン」として今年最下位に墜落した故郷のチームKIA(旧ヘテ)の優勝のために努力するという言葉も忘れなかった。
徐在応は10年間の米国生活にピリオドを打ったことは、名残惜しい一方すっきりした気持ちだと話した。1998年、米プロ野球に進出して今年まで28勝(40敗)を収めたものの、今シーズンは3勝4敗に防御率8.13と成績が振るわず、タンパベイ傘下のマイナーリーグ(トリプルA、ザラムブルス、9勝4敗、防御率3.69)に止まっていたからだ。
徐在応が国内復帰を決めたのは米国のプロ野球での限界を感じたからだ。「もう大リーグは厳しいと思った。日本プロ野球のロッテと契約直前まで進んだが、家族に苦労をかけるようで諦めた。それが、力が残っている時に帰ってくることを決心した理由だ」。
また、徐在応は故郷チームでプレーするようになって嬉しいとも語った。
「KIAが今年最下位をしたが、チームの成績というのは良い時もあれば悪い時もある。コーチングスタッフと選手が意志を集めると、来年は良い成績が出せると思う。KIAが10回目の優勝をする上で、力になりたい」と話した。
徐在応は一部での「全盛期が過ぎた」という評価に対して、「言葉ではなくボールで見せてやる」と話した。大リーグでも速いボールよりは精巧な制球力で勝負をかけただけに、切りの良い投球で自分が生きていることを証明してみせるということだ。
徐在応は、KIAと契約金8億ウォン、年俸5億ウォン、オプション2億ウォンの計15億ウォンで契約した。チームの後輩の崔熙燮(チェ・ヒソプ、総額15億5000万ウォン)より少ない金額。
「私の野球人生でメッツに入団する時とタンパベイと契約した時、そして今回まで3回、10億ウォン台の巨額を手にしてみた。球団の配慮に満足している」
徐在応は、国内のプロ野球に一日でも早く適応するのが急務と話した。大リーグで習ったことの中で、捨てることは捨ててチームの雰囲気に合わせるつもりだという。
徐在応は、来年3月台湾で行われる北京五輪予選第2戦に参加するかという質問に対しては、「とりあえずKIAに適応するのが優先だ」と話して、慎重な態度を示した。9月以後ボールを投げていないので、チームのトレーニングに参加した後、代表チームへ合流するかを決める計画だ。
徐在応は17日、KIA球団の事務室で入団式を持った後、来年明けグァムでの転地トレーニングに合流する。
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