「ブラウン・アイズ」「ブラウン・アイド・ガールズ」「ブラウン・アイド・ソウル」…。
「ブラウン・アイ」(茶色の目)という言葉が入る似たようなグループ名がある。しかし、「ブラウン・アイド・ソウル」は、男性デュオ「ブラウン・アイズ」出身のナオルと3人のメンバーで2003年に初アルバムを出したグループで、「ブラウン・アイド・ガールズ」は名前だけ借りた女性グループだ。
「ブラウン・アイド・ソウル」は「マイ・エブリシング」「本当に愛したか」が収められた初アルバムの成功(36万枚)以後、歌謡界のホープとして浮上した。1ヵ月前に出た第2集アルバム「ザ・ウインド、ザ・シー、ザ・レイン」も5万枚を上回っている。
今月下旬の年末コンサートを控えたメンバーたちを9日午後、ソウル市江南区良才洞(カンナムグ・ヤンジェドン)の演習室で会った。
「私たちの音楽は一回聞いてすぐ好きになる音楽ではありません。でも、聞けば聞くほど心の中に次第に染み込みます。だからグループもゆっくり少しずつ知られたいのです。すぐ知られればすぐ忘れられてしまいますからね」(チョンヨプ、30)
「ブラウン・アイド・ソウル」は、白人たちの黒人音楽のことを言う「ブルー・アイド・ソウル」という言葉の「ブルー・アイ」(青い目)を、東洋人を意味する「ブラウン・アイ」(茶色の目)に置き換えた名前だ。
メンバーたちは第1集が大成功したが、所属事務所との摩擦で4年間活動を休止し、曲を全部作っておいたにもかかわらず録音を始めることさえできなかった。第2集の収録曲も、大半を直接プロデュースした。
第2集に収録された曲は計20曲。メンバーたちは「言いたいことがあまりにも多くて、盛り込むのが大変だった」と言う。
タイトル曲「マイ・ストーリー」をはじめ「風でしょうか」「プロミス・ユー」などでは甘いメロディーと4人の男のハーモニーが共存する。第1集ではナオルの流麗なボーカルが雰囲気を作ったが、それに比べて第2集では他のメンバーたちの自作曲と声が調和を成している。しかし、第1集のように正統ソウルを期待するファンなら、甘いバラード中心の第2集に失望するかも知れない。
「基本的には黒人音楽であるソウルを志向していますが、ジャンルにこだわってはいいません。その代わり、ソウル(魂)の辞典的意味にこだわります。ソウルは人間だけが持っている特権ではないでしょうか。その魂に肯定的な影響を与える音楽をしたいです」(ナオル、29)
「胸で聞いてほしいですね。あれこれ計算して作ったアルバムではありませんから。だから、頭で聞くのではなく、感じるまま聞いてほしいです」(ソンフン、27)
釜山(プサン)ベキスコ(18日)、大邱(テグ)エクスコ(22日)、ソウル・オリンピック公園体操競技場(25日)でコンサートを開く計画だ。とくに、今回の公演はナオルの27日の軍入隊を控えて開く告別コンサートとなる。
「イベント臭いイベントはありません。水曜芸術舞台のようなしらけた雰囲気になるかも知れません。もしかしたらソンフンが、『テルミー・ダンス』を踊るかも」(ヨンジュン、28)
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