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「白いペレ」カカ、新「サッカー皇帝」に

「白いペレ」カカ、新「サッカー皇帝」に

Posted December. 19, 2007 03:13,   

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土砂降りの雨だった5月3日、イタリア・ミラノのサンシロ競技場。「白いペレ」と呼ばれるACミランの攻撃的MF、カカ(25、ブラジル)の左足から放たれた20メートルの中距離シュートが、マンチェスター・ユナイテッドのゴールネットを揺らした。2006〜2007欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンスリーグ準決勝第2戦で勝利を牽引したカカのシュートは、当時、内外の大会「トレブル(3冠)」をねらいつつ、最高のチームとして勢いに乗っていたマンUのファンたちに絶望感を抱かせた。ACミランは結局、チャンピオンズリーグでトップに立ち、カカは13試合で10ゴールを決めて得点王に輝いた。

カカは2007年を最も華やかに送ったサッカー選手だ。現存最高のMFに挙げられる彼が18日、国際サッカー連盟(FIFA)の今年の選手に選ばれた。

カカは各国の代表チーム監督と主将の投票集計結果1047点を得て、504点のリオネル・メッシ(20、アルゼンチン=FCバルセロナ)、426点のクリスティアーノ・ロナウド(22、ポルトガル=マンU)を引き離した。これで、カカは欧州最高の選手に贈られるヨーロピアンサッカーゴールデンボール(バロンドール)など今年の主な賞を総なめした。

「神様は我々にできること以上のことを我々に施して下さる。私にもそうして下さった」

ブラジル生まれのカカは、8歳の時にサッカーを始めた。数多くのブラジルスターが貧民層出身であるのに対し、カカは中間層で生まれた。しかし、発育が遅かった。子どもの時は小さな体格のため独りぼっちにされたこともある。18歳の時はプールの床に頭をぶつけて、全身麻痺の危機に直面したこともある。1年間闘病した末に回復した彼は、この時間を通じて、自分自身を顧みることができたと言う。今、カカは186センチの堂々とした体格を持っている。

2001年、サンパウロチームでプロ生活を始めた彼は、その後すぐ頭角を現わし、2003年、ACミランへ移籍した。当時、ミランは移籍料として850万ドル(約80億ウォン)を支給したが、シルビオ・ベルルスコニオーナーは「世界最高の選手をピーナッツ代で連れてきた」と満足していた。

ずば抜けたドリブルやシュートなど個人技を持っている彼は、チームのメインFWだったアンドリー・シェフチェンコ(31、ウクライナ=チェルシ)が2006年チェルシーに移籍してから、さらに攻撃的な姿を披露できた。

ペレ(ブラジル)、ディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン)、ジネディーヌ・ジダン(フランス)らサッカーの大スターらと同じ「背番号10」をつけた彼は、600万ユーロ(約81億ウォン)をもらう。

欧州のマスコミによると、カカと2011年まで契約を結んでいるACミラは、レアル・マドリードが1200億ウォンの移籍料を提示したが、「絶対売らない」と拒否した。



bluesky@donga.com