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[社説]「経済立て直し」、急がず政策の整合性を整えるべき

[社説]「経済立て直し」、急がず政策の整合性を整えるべき

Posted December. 21, 2007 09:58,   

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李明博(イ・ミョンバク)大統領当選者は、昨日、初の記者会見で「経済の先進化と暮らしの質の先進化が共に行く時代を切り開く」と述べた。大統領選挙で史上最多の531万票差という圧勝をもたらした国民の要求を正確に読み取ったものと見られる。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権は国民の希望や要求は無視したまま、「自分たちだけの改革」で時間を無駄遣いし、結局、国民の厳しい審判を受けた。

李当選者は盧政権が駄目にした経済と教育、外交と対北朝鮮関係、法秩序から見直さなければならない。経済一つとっても、消えた働き口に増えるばかりの非正規職と青年失業、拡大する所得格差と膨らむ未来への不安感、弱まった成長エンジンと萎縮した投資意志、顔を立てるための均衡発展と底抜きの政府財政など、当面課題が数え切れないほどだ。

年金改革、公共部門の改革、高齢化時代への備えもこれ以上は先送りできない。しかも、短期的には来年の物価と金融市場が不安だ。米国発のアブプライムモーゲージ問題により、金融市場が衝撃を受ける可能性が最も高い国としてアジアでは韓国が挙げられている。

自ら「経済大統領」と名乗っている李当選者は、今すぐにでもこのような難題に取り組み、経済が立ち直る姿を見せたいはずだ。しかし、「急がば回れ」という言葉がある。経済は原則と一貫性が重要であるため、今は経済運用の大原則と枠組みから整備するのが筋だ。企業と家計が予測できる経済運営でなければならず、諸政策には整合性が取れていなければならない。

理念的にはもっともらしくても常識に反したり、非効率的な政策は選択してはならない。もし大統領選挙公約の中でもそのような政策があるとしたら、果敢に捨てるべきである。盧政権の報復性不動産政策や血税に依存した数字合わせ式の社会的働き口の創出、行政力と血税を動員してごり押しで新都市を建設しようとする表だけの均衡発展などが代表的な例である。これ以上の反面教師はない。

李当選者は、「創意をベースにした新しい発展エンジンを作り出す」と言う。韓国経済が抱えている当面課題だ。当選者は事案別の解決策でなく、経済立て直しの大きな原則から明らかにするのが正しい。国民は、経済立て直しの見物客ではなく、同参者であり主役だからだ。