「低酸素適応トレーニング→昆明での高地帯トレーニング→日本でのキャンプトレーニング→08ソウル国際マラソン出場」
27日、京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)にある慶煕大学体育学部の低圧、低酸素トレーニング・センター。
「韓国女子マラソンのクイーン」李ウンジョン(26・三星電子)は、酸素濃度を落とした状態でトレッドミルを走った。普段よりはるかに厳しかったはずだが、顔には微笑みが浮かんでいた。来年1月初めの中国昆明高地帯トレーニングに備えた適応トレーニングだったが、楽しい表情だった。
「李ウンジョン五輪メダル獲得プロジェクト」が稼動し始めた。その第一段階が来年3月16日に開かれる08ソウル国際マラソン兼第79回東亜(トンア)マラソン。
李ウンジョンは10年間破られていない韓国記録(2時間26分12秒=1997年、クォン・ウンジュ)を更新すると宣言した。04ソウル国際マラソンで2時間26分17秒で惜しくも韓国記録を逃したが、08年の北京五輪で金メダルに挑戦するという計画だ。
「十分に休んだから、これからは一生懸命走らなくちゃ」
李ウンジョンは05年末、東京女子マラソンを途中で棄権した後、スランプで1年あまりを迷いながら送ったが、今年初めからトレーニングに邁進し、もとのコンディションを取り戻した。11月に開かれた中央(チュンアン)マラソンでは2時間29分32秒で優勝し、再跳躍の足場を設けた。
「今は自信を取り戻しました。以前は走っても体が重たかったんですが、いまは軽いです。来年のソウル国際マラソンで韓国記録を更新する自信があります」
5日からトレーニングに入った李ウンジョンは、週3回の低酸素適応トレーニングとウエート・トレーニングで体力をつけている。1月には昆明高地帯トレーニング、2月には日本でのキャンプトレーニングなど「地獄のスケジュール」が待っているが、李ウンジョンは自信が溢れる。
李ウンジョンは特に、酸素が稀薄な高地帯でトレーニングし、血液内酸素運搬に関与するヘモグロビン数値を高めるとともに持久力を育てる「高地帯トレーニング」に重点を置いている。標高1800mの高地である昆明に行く前から適応トレーニングをする理由だ。
李ウンジョンは5000m(15分41秒67)、1万m(32分43秒35)、ハーフ・コース(1時間11分15秒)で韓国記録を立てるほどスピードが優れている。
「体力と持久力さえ補完すれば、韓国記録はもちろん、2時間20分の壁も越えられる」と言うのが、オ・インファン三星(サムスン)電子陸上団監督の評価だ。オ監督は、「スランプから脱し、明るくて陽気な以前の姿に戻った。何よりもやる気満々で期待が大きい」と話した。
李ウンジョンは、「やり始めたからにはトップにならなきゃ」と言いながら笑った。
yjongk@donga.com