Go to contents

[オピニオン]CEOたちの年頭の挨拶

Posted January. 03, 2008 04:36,   

한국어

大競争時代に企業の存亡をかけて戦わなければならない最高経営者(CEO)が打ち出す新年の挨拶には、簡単に見過ごせないものがある。一年をスタートし、企業の進むべき道筋を示すメッセージでもあり、彼らの言葉そのものが経済の先行指標として受け止められるからだ。

◆日本経済が「失われた10年」から抜け出し、元気を取り戻した04年、日本のCEOたちの年頭の挨拶は不況からの脱却を示すシグナルだった。「前進と改善」(トヨタ自動車)、「成長への執念」(日立製作所)、「新しい発展に向けた出発」(松下電器)…。よほどのことでなければ本音を現さない日本の企業家たちが、小泉純一郎政権の改革成果に励まされ、肩身の狭い思いからやっと解放されたのだ。

◆今年韓国の主要企業のCEOたちの新年の挨拶は、未来経営と攻撃経営に要約される。鄭夢九(チョン・モング)現代起亜(ヒョンデ・キア)自動車会長は「未来に向けた跳躍」、具本茂(ク・ポンム)LG会長は「ナンバーワン・LG」、崔泰源(チェ・テウォン)SK会長は「よりスピーディーな変化」を訴えた。許昌秀(ホ・チャンス)GS会長は「投資を恐れないでほしい」と強調しており、趙錫来(チェ・ソンネ)全国経済人連合会会長は「国民所得4万ドル時代を切り開く元年になるべきだ」と力説した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の発足を目前にしていた03年の年明けとは打って変わった状況だ。当時、金珏中(キム・ガクチュン)全国経済人連合会会長は、自分たちを待ち受けている険しい道のりを予想したかのように「企業にやさしい環境を作ってほしい」と政府に要請した。ところが、そのときから昨年まで韓国のCEOたちの新年の挨拶にはいつも「危機感」が漂っていた。

◆久々と韓国のCEOたちの意気込んだ声が聞けてうれしい。彼らも今年の対外経済環境が厳しいということは知らないはずがない。にもかかわらず、「ビジネス・フレンドリー(Business-Friendly)」政府を作ると約束した李明博(イ・ミョンバク)大統領当選者に対する期待が大きいようだ。盧大統領も「経済の半分は心理」という言葉をよく口にした。肝心なのはその手の言葉を知ることではなく、心理をどの方向に導くかだ。盧大統領も今頃はこのことを悟ったのだろうか。

朴元在(パク・ウォンジェ)論説委員 parkwj@donga.com