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両党で2強角逐の選挙戦情勢 どうなる第2次関門

両党で2強角逐の選挙戦情勢 どうなる第2次関門

Posted January. 07, 2008 07:53,   

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2008年米大統領選挙戦の第2関門であるニューハンプシャー州の予備選挙(8日)を控えた週末、民主党のバラック・オバマ上院議員の「黒い突風」は続いた。共和党では、マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事が3位圏にとどまり、ジョン・マケイン上院議員が1位の座をねらっている。

▲両党で2強が角逐〓ニューハンプシャーの状況は、民主、共和党いずれも熾烈な2強対決構図と分析される。

民主党ではこの1年間圧倒的に先頭を走っていたが、3日のアイオワ州で屈辱の3位を記録したヒラリー・クリントン上院議員が、不安な先頭維持に苦心している。

5日に公開されたロイター通信のニューハンプシャー世論調査によると、ヒラリー候補は、32%対28%でオバマ候補をリードした。しかし、調査結果を毎日アップデートするロイターの調査結果を見ると、たった1日で差が2ポイント縮まるなど、オバマ候補が急速に追いあげている。

CNNの調査では、両候補がいずれも33%の支持を得て同率を記録した。しかし、世論調査機関ラスムーセンは、「5日にニューハンプシャー州を調査したところ、オバマ候補がヒラリー候補に36%対26%と10ポイントもの差をつけた」と発表した。

5日現在の全国状況は、まだヒラリー候補が優勢と分析されている。しかし8日に開かれるニューハンプシャー州の予備選でも「黒い風」が吹いた場合、今後の状況はヒラリー候補に不利になる可能性も排除できない。

共和党は、「消えた火」と言われていたマケイン候補の浮上が注目される。代表的なイラク戦争賛成論者で、早くから共和党のトップランナーと目されていたマケイン候補は、イラク戦争の戦況が悪くなったことで、支持率が3、4位と低迷している。

しかし、ニューハンプシャー州の有権者は、マサチューセッツ州知事を務めたロムニー前州知事とマケイン上院議員を好んでいるという調査結果が出ている。マケイン候補は、ブッシュ候補と対決した2000年の選挙で、この地で勝利している。

コーカス参加者の60%がキリスト教信者と答えるほど、保守の色彩が濃いアイオワ州とは違って、ニューハンプシャー州は福音主義の影響力が小さい。アイオワ州で驚異の1位となったハッカビー候補は、支持率10%台の前半(ロイター12%)だ。

▲黒人票、オバマ氏に移るか〓初の黒人大統領の誕生が可視圏に入ったという点は、選挙の最大の特徴の一つだ。この6ヵ月間の世論調査の結果を見ると、黒人たちは「(オバマ候補より)ビル・クリントン政府の黒人尊重政策がいい」とヒラリー候補を支持してきた。

しかし、オバマ候補のアイオワ勝利を前後し、微妙な気流変化が感知されている。

まず、黒人有権者がオバマ票に流れる可能性だ。白人の比重が95%のアイオワ州がオバマ候補の手を取るなら、白人有権者のオバマ候補忌避は大きくないという意味と解釈される。

政治専門誌『ポリティコ』は5日、「黒人有権者が、オバマ候補の(白人票が特に多かった)アイオワ勝利に自負を感じている。黒人の民意がオバマ候補に傾く現象も予想できる」と見通した。

特に19日に予定されたサウスカロライナ州予備選は、民主党支持者のうち黒人有権者の比重が50%にもなる。むろん、米国内の黒人有権者は12%で、このうち民主党支持が常に90%前後を維持したという点で、黒人有権者の民意の変化が本選挙の競争力を高めることはないと分析される。



srkim@donga.com