KTがプロ野球現代(ヒョンデ)買収方針を公式撤回した。
現代売却に出た韓国野球委員会(KBO)は、農協中央会とSTXグループに続いて、今回のKTとの交渉まで決裂し八方塞となった。現代が空中分解となり、今シーズンを残り7球団で運営しなければならない可能性も大きくなった。
●KTが撤回した理由は
KTは11日、緊急理事会を開いた後、「成長停滞を克服するため、経営力量を集中しなければならないとの判断から、野球団設立をあきらめることに決めた」と買収方針の撤回を公式に発表した。またKTは「KBOとの再交渉はない」とも言い切った。
KBOが昨年12月27日、「KTが現代を買収し、新しい野球団を設立する」と発表してから、ちょうど半月ぶりの撤回だ。
KTは、野球団設立に対し、社内外から否定的な意見が多く、買収推進過程で様々な憶測によって企業イメージが毀損されると判断したそうだ。実際に9人の理事が出席した同日の会議でも反対意見が多かった、とKT関係者は伝えた。
しかし、KTは、「既存の60億ウォン以外に追加される加入金が『障害物』ではなかった」と主張した。
KTのある関係者は、「KBOが具体的な追加金額を提示したこともないし、金額は大した問題でもなかった」と言った。彼は、「しかし、KBOが当初と違って、選手需給やホーム球場と関連し言葉を変えたため、結局はこのようになってしまった」と抗言した。
これに対し、KBOの関係者は、「言い訳であるだけだ。内部事情で設立を諦めたのではないか」と言った。
●7球団で行くのか
今年、プロ野球は北京五輪のため、例年と違って3月末に繰り上げて開幕する。シーズン開幕までは3カ月たらずだ。したがって、現代は20日まで、新しい買収者があらわれるなど解決策が出ない場合、ウエイバー手続きによって選手団が解体される。一部主戦級選手たちは他の球団に移すが、他の選手たちはユニホームを脱がざるを得ない。
こうなれば、1991年、サンバンウルの加勢で8球団体制で運営されてきたプロ野球は、17年ぶりに7球団体制に戻る。総試合数は504試合から420試合に減り、毎日、1チームずつは休まなければならない。
一方、現代が生き残るためには、△新しい買い手が現れるか、△現代グループ系列社がまた運営金を支援するか、△KBOの管理と他の球団の支援を受けて「管理球団」になる——などの選択肢がある。
河日成(ハ・イルソン)KBO事務総長は、「早いうちに理事会を開いて、後続対策を設ける」と言った。
hic@donga.com