08年の新年が明けた。しかし、野球界の新年は、まだ訪れてこないようだ。
プロ野球は、KTが現代(ヒョンデ)球団買収を放棄したことから、今シーズン、7球団で戦うことになる危機に瀕している。
高校野球をはじめ、学生野球の現実も、暗いのは同じだ。
2日、51年の伝統をもつ春川(チュンチョン)高野球部が解体された。昨年、一山(イルサン)チュヨプ高と城南西(ソンナムソ)高の野球部が解体されるなど、3ヵ月で3校の野球部が消え、野球界が根こそぎ揺らぎつつある。
▲掛け声の消えたがらんとしたグラウンド〓10日、春川高校のグラウンド。選手たちの声がグラウンドに響き、活気に満ちる時期だ。しかし、グラウンドには静けささえ感じられる。グラウンドの片隅にあるスコアボードや、あちこちに散らばっている野球道具を見て初めて、ここに野球部が「あった」ということを知った。
春川高野球部は今年、3年生が卒業し、選手が10人しか残っておらず、正常な運営が困難になったことから、解体手続きを踏むことになった。残っていた選手たちは皆、他校に転校している。これで春川は、ソヤン小学校—春川中—春川高とつながっていた野球選手の登竜門が崩壊してしまった。
すでに、江原(カンウォン)地域に野球チームのある学校は、江陵(カンルン)高、束草(ソクチョ)商高、原州(ウォンジュ)校の3校しかない。これらの野球部も、いつ春川高のように解体してしまうかわからない状況だ。束草商高のミン・サンギ監督は、「現在、野球選手13人のうち11人が3年生だ。来年も正常な選手獲得ができなければ、我々も春川高の二の舞になるほかないだろう」と話す。
▲選手不足と財政問題で解体する野球部〓高校野球部が解体する最大の理由は、選手不足と財政問題。昨年10月に消滅したチュヨプ高野球部の場合、15人の選手のうち4人が卒業し、2人が辞め、9人で今年の試合を戦わなければならなかった。毎年選手が不足し、他校でプレーしていた非レギュラー選手たちを転校させて人員を満たした。
束草商高(13人)、金海(キムヘ)高(13人)、忠州(チュンジュ)ソンシク学校(10人)など20人足らずの野球部は全国に数校ある。1年で選手の3分の1が変わる状況なので、来年を約束することができない。同じ時期に解体した城南西高野球部は、財政問題が理由だった。
国公立校である城南西校は、年間1000万ウォン以下の運営費と、父兄たちの支援で運営してきたが、学校側ではこれ以上は運営が難しいと決定した。選手1人を1年間支援するのに、グローブ、スパイク、バットなどの道具だけで200万ウォンを超える。
江原野球協会のハン・ジョンオク専務理事は、「劣悪な条件のため、学生野球の未来は暗い。このような状況で誰が野球をしたいと思うか、心配だ」と話す。毎年、学生野球部が1、2チームずつ消えてしまっている現実を、野球界の先輩たちはどのように考えているのだろうか。
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