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「心臓部は欠かさず捜索」三星特検、捜査意志を誇示

「心臓部は欠かさず捜索」三星特検、捜査意志を誇示

Posted January. 16, 2008 07:26,   

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趙俊雄(チョ・ジュンウン)特別検察官(特検)チームは15日、ソウル龍山区梨泰院洞(ヨンサング・イテウォンドン)の李健煕(イ・ゴンヒ)三星(サムスン)グループ会長の自宅と、中区太平路(チュング・テピョンロ)の三星本館に対し、電撃的な家宅捜索を実施したことにより、三星グループの心臓部をすべて家宅捜索するという象徴的な効果を達成した。

李会長自宅と三星本館は、14日家宅捜索したスンジウォン(李会長執務室)と共に、検察が一度も近づくことのできなかった所だった。

▲「秘密金庫」は発見できなかった模様〓特検チームは15日、三星の戦略企画室傘下のすべての事務室を家宅捜索した。戦略企画室は裏資金および経営権の不正承継、政界・官界へのロビーなど、主要疑惑にかかわったとされる主要役員の勤める三星の中枢部だ。同日の家宅捜索の結果が注目される理由も、戦略企画室のこのような位置づけのためだ。

このうち、27階の戦略支援チーム傘下の経営支援(財務)部は、「会長室2チーム」と共に、李会長の個人財産を管理する仕事をしているとされる。戦略支援チームは特検が14日、自宅と別荘を家宅捜索した金仁宙(キム・インジュ)社長がチーム長を務めている。金社長の指揮する経営支援担当の崔匡海(チェ・グァンヘ)副社長や所属役職員らも同様に自宅を家宅捜索された。

27階は金勇𨩱(キム・ヨンチョル)弁護士が「三星の秘密金庫が壁の奥に隠されている」と主張した事務室が位置している所だ。特検の捜査官らは同日、事務室の構造を一々確認しながら、事務室の隅々まで探したものの、秘密金庫は見つからなかった模様だ。

▲一部職員宅の押収物に期待〓特検は2日間の家宅捜索の成果については言葉を控えた。しかし、スンジウォンと三星本館よりも、前日実施した主要役職員宅の家宅捜索の結果に成果があるものと期待している。スンジウォンと三星本館に対する家宅捜索直後、特検周辺では「あまりにも多くのものが片付けられている」という話が出た。

いわゆる「エバーランド事件」が浮き彫りになってから7〜8年過ぎている上、金弁護士が昨年10月中旬、裏資金疑惑を暴露して3ヵ月ほどたっており、三星が「措置」を講じる時間は十分だったという指摘だ。

特検チームはこのようなムードを承知の上で、「かけらの端緒」でもつかむため化家宅捜索をしたという観測が多い。

特検チームは2日間の家宅捜索で、コンピューターのハードドライブ全体をコピーする「ハードコピー」技法を駆使した。ファイルを単純にコピーすれな、証拠物の変形が起き証拠としての信憑性が低下する可能性が高いという理由からだ。

▲既存の捜査も着々と進行〓保健の捜索は期待に及ばないという声があるものの、特検チームは「問題にならない」という反応を示している。特検チームは、検察の特別捜査と監察本部の捜査の際確保された三星の元・現職役員約150人の借名疑心口座に対する追跡と名義者調査を続けている。捜査の進み具合次第で、関連者の召喚も予想より速く実施できる可能性もある。

これと合わせて特検チームは、エバーランド事件の捜査記録など経営権不正承継疑惑に対しても綿密に基礎調査を行っている。



verso@donga.com dnsp@donga.com