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三星特検1ヵ月、1兆規模の借名口座を確認

三星特検1ヵ月、1兆規模の借名口座を確認

Posted February. 10, 2008 03:11,   

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▲捜査1ヵ月、1兆ウォン規模の借名口座資金を確認〓今日で発足1ヵ月になる三星(サムスン)裏資金事件の特別検察官(特検)チームは、裏金疑惑に焦点を合わせて集中的に捜査を行った。この分野で少なからぬ成果を収めたという評価も出ている。

特検チームは捜査過程で、借名口座で運用されている資金規模が1兆ウォンを上回る事実と借名口座の資金の大半が現金であるという事実を確認した。

特検チームが先月18日、成映穆(ソン・ヨンモク)ホテル新羅(シンラ)社長を呼んで、初の参考人に対する調べを行ったのに続き、これまで呼んで調べた三星系列会社の元・現役員だけで30人を上回る。

特検チームはその一部から、借名口座の開設事実に関する供述を確保した。三星関係者たちは、特検が借名口座と結論を出した口座について「自分の口座」と言い張ったが、口座の開設や運用に関する具体的な事実は説明できなかったという。

特検に出席した一部の関係者は、「借名口座の開設には同意したが、数個の借名口座が開設された事実は後に知った」と供述したことが確認された。特検チームは、このような供述を三星側が役員の名義を盗用した情況として把握している。

特検チームが先月25日、三星火災本社と電算センターを突然家宅捜索した。三星火災が、保険加入者に支給する保険金を横領し、裏金を造成したという疑惑が提起されたためだ。

特検チームは、当時三星火災側が証拠隠滅(いんめつ)を図ったため、決定的な手がかりの確保が遅れていると見ている。

これに関連して特検チームは、三星火災の金承彦(キム・スンオン)専務と金某部長を証拠隠滅と関連して被疑者として取り調べた。特検チームが、被疑者として取り調べたのはこの時が初めて。

証拠隠滅容疑に対する特検チームの捜査が、三星火災の裏金疑惑の捜査にいかなる影響を及ぼすかが注目される。

▲「裏金美術品」疑惑の捜査〓特検チームは先月21日、京畿道龍仁市(キョンギド・ヨンインシ)のエバーランド内にある美術品倉庫を家宅捜索し、数千点の高価な海外美術品が保管されている事実を確認した。

特検チームはまず、金勇𨩱(キム・ヨンチョル)弁護士が昨年11月の記者会見で公表した30点の「裏金美術品」が問題の倉庫に保管されているかどうかを中心に捜査したが、確かな成果を収めることはできなかった。

特検チームは、「裏金美術品」捜査に対して、「捜査の大きな流れとは直接関係がなかった」と線を引いた。しかし、倉庫に保管中の美術品の購入に、三星側が造成した裏金が使われたという疑惑は解消されていない状態だ。

三星一家の美術品購入を代行していたソミギャラリーのホン・ソンウォン代表が1日、これまで行方がわからなかった「幸せな涙」(リヒテンシュタイン作)をマスコミに公開した。しかしホン代表は、作品の本当の所有者と購入資金の出所、三星側が裏金で買ったという疑惑が持たれている別の美術品の所有については、具体的に言及しなかった。

▲経営権便法継承疑惑の捜査〓旧正月の連休が終われば、三星エバーランド転換社債(CB)低価発行背任事件に代表される経営権便法継承疑惑に対する捜査が本格化するものとみえる。

エバーランド事件はすでに、検察の徹底した捜査で、エバーランド元社長の許泰鶴(ホ・テハク)、朴魯斌(パク・ノビン)被告人がいずれも控訴審で有罪を宣告され、現在最高裁判所で審理中だ。

「e三星事件」と関連しては、e三星の代表取締役を務めたシン・ウンファン三星カード専務が召喚され、取り調べを受けた。

e三星事件は、01年に李健熙(イ・ゴンヒ)会長の息子・李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子専務が大株主のe三星が200億ウォン台の赤字を出すと、三星系列会社が同社の株式を高価に買い入れる方法で李専務の損失を補てんし、会社と株主に損失を与えた容疑で告発された事件だ。



verso@donga.com dnsp@donga.com