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学生の80%が個人負担教育…年20兆ウォン支出

学生の80%が個人負担教育…年20兆ウォン支出

Posted February. 23, 2008 05:30,   

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韓国の小中高の児童生徒は、1週間に10時間以上個人負担教育を受け、1人当たり月平均約29万ウォンを使っているという調査結果が出た。子供たちが個人教育を最も多く受ける科目は数学だが、最も金を使っている科目は英語だ。

地域差も大きく、ソウルに住む児童生徒の1人当たりの個人負担教育費は月平均35万2000ウォンで、郡部(18万2000ウォン)の約2倍に達する。

統計庁が22日に発表した「個人負担教育費実態調査結果」によれば、昨年、韓国の小中高校生の個人負担教育費総支出規模は20兆400億ウォンで、07年度国家予算(238兆4000億ウォン)の8.4%のレベルだ。

政府レベルで個人負担教育費実態を調査分析したのは今回が初めて。今回の調査は、全国272校の小中高校の父兄3万4000人を対象に、昨年7、10月の2回にわたって実施された。

●小学生が最大

調査対象の児童生徒のうち、個人負担教育を受けている子供は77.0%で、この子供たちの1人当たり個人負担教育費は月平均28万8000ウォン。小学生の88.8%が個人負担教育を受けており、中学校、高等学校など上級学校に進学するほど減少する。上級学校の生徒は教科科目にのみ重点を置くが、小学生は余暇活動として塾に通うケースが多い。しかし、1人当たり月個人負担教育費は高校生(35万9000ウォン)が最も高く、小学生(25万6000ウォン)が最も安かった。

科目別では、数学の課外授業を受ける児童生徒の割合が58.6%で最多。続いて英語(55.6%)、国語(39.3%)、社会および科学(25.6%)、第2外国語・漢文・コンピューター(14.9%)、論述(10.8%)の順だ。一方、塾通い、家庭教師などで費用が最もかかる科目は英語で、1人当たり月平均12万2000ウォンを使っている。数学の家庭教師費は月9万8000ウォン、論述は7万4000ウォンで、修学能力試験(日本のセンター試験に該当)科目である国語の家庭教師にかかる費用(5万7000ウォン)より高い。

●両親の学歴が高いほど個人教育に依存

両親の学歴が中卒の子女の個人教育利用率が50%であるのに比べ、大卒以上の父兄は90%近くが個人教育をさせている。また、母親が中卒の子女は個人負担教育費が月20万7000ウォンであるのに比べ、大卒の母親の子女は約31万1000ウォン使っている。

月収700万ウォン以上の高所得世帯の子女は94%が個人教育を受けていた。この児童生徒の1人当たりの個人負担教育費は月平均50万ウォンで、月収100万ウォン未満の低所得世帯の子女の個人負担教育費(14万3000ウォン)の3.5倍のレベルだ。

●「不安から家庭教師を」

正規教科目の個人教育を受ける児童生徒の14%が、「不安心理から受けている」と答えた。受講目的は、「予習(31.8%)」が最も多かったが、「他の人もしているから」という不安のため個人教育を利用する子供や父兄も少なくないということだ。

また、成績が上位10%に入る学生の89%が個人教育を受ける一方、下位20%に属する学生の個人教育は51.2%にとどまるという結果となった。

ソウル大学教育学科の李ジョンジェ教授は、「個人教育市場は、勉強のできる子供たちを中心に形成されており、学習能力の劣る子供のためのサービスにはなっていない面がある。放課後オーダーメード型の補充学習を実施するなど公教育の役目を強化しなければならない」と述べた。



legman@donga.com