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「経済大統領」の就任に経済界は大歓迎

Posted February. 26, 2008 03:21,   

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経済の立て直しを最優先課題として掲げている李明博(イ・ミョンバク)大統領の就任式が開かれた25日、主要グループは主要日刊紙に一斉に歓迎の広告を掲載するなど、新政府への期待感を表した。

主要経済団体や企業家たちは、原油価格や原材料価格の高騰、米国サブプライムローン(低所得者向け住宅融資)に端を発した金融不安など、国内外の経済環境が厳しくなっているこの時期に発足した李明博政権が、市場や企業に好意的な性向をもっていることに安堵感をあらわしながら、山積した問題をうまく解決してくれるよう要請した。

多くの企業家は、「小さな政府、大きな市場で効率性を高めて経済再生が何より急務だという大統領の認識は、実際、経済活性化に大きく役立つものと信じる」と強調した。

●「厳しい時期に経済大統領就任」

李明博大統領の就任を歓迎する財界の雰囲気は、かつてとは相当違うという反応が多い。

ある大手企業の役員は、「企業家たちはかつてとは違って、今回は心から新大統領の就任式を歓迎している」と述べ、「企業に詳しい方が大統領になっただけに、企業や経済がこれ以上政治のいけにえにはならないだろう」と期待をかけていた。

三星(サムスン)、現代起亜(ヒョンデ・キア)自動車、SK、LGなどの主要グループは同日、新大統領の就任を歓迎する広告を軒並み、各日刊紙に掲載した。

LGグループは、「愛」というテーマのイラスト・ビジュアル手法を利用して、「愛しているわよ、大統領おじさん…さらに愛のあふれる大韓民国を作ってね」というメッセージの広告を主要日刊紙に掲載して、目を引いた。

現代グループは、大統領の就任を歓迎する大型の垂れ幕を大統領府でもよく見える、ソウル鐘路区積善洞(チョンノグ・チョクソンドン)の社屋の壁面に掲げた。現代グループは盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の就任の時は対北朝鮮への送金事件の波紋などを考慮し、垂れ幕は掲げなかった。

KTも同日、ソウル鐘路区世宗路(セジョンノ)の光化門(クァンファムン)支社の社屋に、「希望に満ちた大韓民国の主人公は、あなたです」という内容のプランカードを掲げた。

これに先立って23日、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長は国運の上昇や国民の幸福を祈願する凧揚げ祭りを開催した。

経済団体のなかでは大韓商工会議所が同日午後8時、ソウル瑞草区(ソチョグ)の「芸術の殿堂」のコンサートホールで、大統領の就任を祝う「国民成功時代を祈願する音楽会」を開催した。

●「国民成功時代の幕開けを手助けする」

各企業では新政府に対する大きな期待とともに、大統領が就任の挨拶で取り上げた先進化などの話題を経営現場につなげるため、早くから動き始めている。

現代起亜自動車グループは、「国民は新政府の発足に大きな期待を寄せている」と述べ、「我々も投資を活性化して新たな雇用創出のためにベストを尽くし、『国民成功時代』の幕開けを手助けする考えだ」という気構えを発表した。

SKグループは先進化の実現のため、社会貢献プロジェクトを一ランク発展させる案を本格的に検討している。

SKグループの関係者は、「通貨危機以来、危機克服という観点から経営活動が行われてきた」とし、「持ち株会社への転換などを終えたこれからは、新政府の経済政策に積極的に応えて投資を増やすなど、攻撃的な経営を展開する一方、社会への貢献をより発展させていくつもりだ」と述べた。

錦湖(クムホ)アシアナグループは、「積極的な買収合併を通じてグループの規模が大きくなった時期だけに、『企業に好意的な』大統領の時代が開かれたことに、いつになく大きな期待をかけている」とした上で、「年明けに2200人ぐらいの採用人数を2600人へと増やしたことがあり、今後も政府の経済政策に積極的に協力する計画だ」と述べた。

ハンファグループは、「就任の挨拶からも分かるように、大韓民国の課題は先進化だ。このため、ハンファからグローバル化の先頭に立つつもりであり、投資や雇用創出などにも全力を傾けるつもりだ」と明らかにした。

一方、労働界は李大統領の企業に好意的な経済政策が度を過ぎて企業のみ重視し、労働者たちに犠牲を求める方向に流されないことを願った。



bae2150@donga.com