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三星物産、鉄鋼加工や流通業に進出

Posted March. 06, 2008 03:05,   

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三星(サムスン)物産が、中国に鉄鋼財の加工や販売を担当する大規模なコイルセンター法人を設立し、鉄鋼加工や流通ネットワークを構築することを決めた。

三星物産は5日、最近需要の急増する中国の鉄鋼市場攻略を効率的に行うため、こうした決定を下したと発表した。

同社では、「コイルセンター法人は至るところにあり、ネットワークを構築すれば注文に柔軟に対応できるうえ、物流の需給も円滑となり、収益を最大限化できると考える」と説明する。

三星物産はまず、鉄鋼加工や流通ネットワークを中国東部の沿岸地域に構築する方針。中国鉄鋼需要のほとんどが東部地域の沿岸都市に集中しているうえに、現在、蘇州や東莞、順徳で営業する既存のコイルセンター法人3社と連携し、営業を行うのに有利だと判断したためだ。

これを受け、青島や天津、大連など、中国東部の沿岸都市を中心に、コイルセンター法人の候補地を探している。

三星物産の関係者は、「具体的な立地はまだ決まっていないが、10都市以上でなければネットワーク構築はできないだろう」と述べ、「コイルセンター新設はもとより、従来のメーカーの買収もありうる」と話す。

三星物産は、中国東部沿岸地域である程度のネットワークが構築されれば、内陸地域へと範囲を広げる計画だ。中国政府が最近、内陸地域の開発に力を入れており、近いうちに同地域の鉄鋼需要も増えるものと見ている。

三星物産は1997年12月、ルーマニアの国営鉄鋼メーカー「オテリノックス」を電撃的に買収した。今年初めには日本で業界5位のステンレスメーカー「明道メタル」も買収した。貿易仲介など総合商事のビジネスだけでは成長に限界があると見て、事業展望の明るい鉄鋼企業を海外から買収し、自社生産に踏み切ったものだ。

三星物産は、これらの工場で生産したステインレス製品を、中国のコイルセンター法人を通じて販売する案も検討している。ルーマニアや日本、中国をつなぐグローバル鉄鋼ネットワークを構築し、製品の需給に合わせて、いち早く製品の生産量や在庫を調整するという計算からだ。

鉄鋼業界の一部では、三星物産が長期的には中国にステンレス工場を建設し、ルーマニアや日本とともに、ステンレスの3大生産拠点として育成する可能性もあるという観測も出ている。

中国市場でステンレスの需要が次第に高まっているうえ、大々的に拡充する中国国内の鉄鋼加工・流通ネットワークを円滑に運営するためには、自社の工場建設は欠かせないという分析があり、三星物産の動きはさらに注目を集めるものと見られる。



jinhup@donga.com cha@donga.com