政府は17日、合同参謀本部(合参)議長に金泰榮(キム・テヨン)陸軍第1軍司令官(陸士29期)を内定するなど、大将9人のうち、7人を交替する軍首脳部人事に踏み切った。
金泰榮・合参議長内定者は2006年末に制定された国防改革基本法案に従い、創軍以来初めて国会人事聴聞会を経た後、正式に任命される。
陸軍参謀総長には任忠彬(イム・チュンビン)陸軍士官学校長(陸士29期)、海軍参謀総長には丁玉根(チョン・オクグン)海軍教育司令官(海士29期)、韓米連合軍司令部副司令官には李ソンチュル合参戦略企画本部長(陸士30期)がそれぞれ大将への昇進とともに内定した。
また、第1軍司令官には金グンテ合参作戦本部長(陸士30期)、第2作戦司令官はチョ・ジェト合参人事軍需本部長(学軍9期)、第3軍司令官は李サンウィ建軍60周年記念事業団長(陸士30期)がそれぞれ大将への昇進とともに内定した。これで陸士30期出身が大将に昇進したのは初めて。
昨年4月に任命された金銀基(キム・ウンギ)空軍参謀総長(空士22期)は任期が未だ多く残っていることから留任となり、朴仁鎔(パク・インヨン)合参次長(海士28期)は今月末に行われる中将級人事で交替される予定だ。国軍機務司令官(中将級)には金ジョンテ陸軍教育司令官(陸軍小将、陸士36期)が内定した。
新政権発足後初めて行われた今回の軍首脳部の人事は、当初の予想通り大幅な交替となった。一部では軍組織の安定性を考慮し、合参議長と陸軍総長のみの入れ替えという話が出回ったが、10年ぶりの政権交代に相応しく、軍の雰囲気の刷新が必要という大統領府の判断が影響したものとみられる。
軍の消息筋は、「新政権発足後、各界に吹き荒れた『新しい酒は新しいところに』という空気の影響から軍も例外ではないという権力中心部の『メッセージ』があった」と話した。
一方で、軍の人事法に規定された合参議長と陸海軍総長の任期(2年)が保障されなかった点を指摘する声もある。今度退任となる大将たちは任期が6ヵ月残っている。
李相憙(イ・サンヒ)国防部長官は、「任期保障の問題については私も悩んだが、軍内の団結を図り、強い革新を推進するため(人事を)6ヵ月繰り上げることが妥当だと考えた」と説明した。
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