●「まだ浅田真央の顔も見てませんよ」
18日開かれた公式記者会見で、金妍兒(キム・ヨンア)は並みいる選手たちの中で最も多い質問を受けた。会見後にも、ESPN、ロイターなど世界有数のマスコミが先を争って取材した。
ちょっと間が空くと、金妍兒は椅子に腰かけ、「疲れたから早くホテルに戻りたい」と言った。しかし、取材陣が近づいてくると、席から立ち上がって笑顔で応えた。
怪我については、「まだ痛みが完全には消えてないので、決してコンディションが良いとは言えない。あと一回ある公式練習で調整すれば大丈夫だと思う」と語った。
金妍兒は、まだ浅田が練習する姿を見てない。金妍兒は、「今見たところで何かが変わるわけでもないので見なかった。練習の成果を発揮するだけだ」と言った。
金妍兒は自分のホームページには、「大変だと思うけど頑張りたい。でもうまくできるかな」という文を残し、多くのファンはその意味が気になるようだ。金妍兒は、「深い意味がある訳ではない。ただ演技が気に入らなかったのでそう書いただけ」と答えた。
横で見ていた金妍兒のマネージメント社、IBスポーツのク・ドンフェ理事は「部屋で小説とエッセイを読み始めた」と教えてくれた。
●「金妍兒が負傷したと聞いて、とても悲しかったです」
17日遅く、スウェーデンに到着した浅田真央は、公開練習で見事なジャンプと演技を披露した。
これを見守っていた金妍兒のコーチ、ブライアン・オーサー氏は、「ジャンプが良い。しかし、音楽と演技が調和していない感じだ」と評した。
浅田真央は、「トリプルアクセル(空中3回転半)とコンビネーションジャンプのコンディションが良い。この状態をこのまま維持して競技に出たい」と言った。
浅田真央は2月に韓国で開かれた4大陸選手権大会で優勝した。浅田真央は、「4大陸大会に金妍兒が負傷で出場できなかったということを聞いて悲しかった。彼女と私はお互いに刺激を与え合う特別な存在」と言った。金妍兒と会うたびにお喋りを楽しむという浅田真央は、「今回の大会では力みすぎないようにしたい。ただ、後悔の残らない演技をしたい」と覚悟を述べた。
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