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台湾大統領選、馬—謝の終盤暴露戦

Posted March. 22, 2008 06:49,   

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「米国留学時に取得した永住権カード(グリーンカード)はもう效力がないものです。留学を終えて帰ってきてから27年間台湾でずっと暮しました」

台湾の総統選挙を翌日に控えた21日午後1時半頃、国民党の馬英九候補(58)は午後の遊説日程を取り消し、緊急国内外記者会見を行った。同日の記者会見は数時間前に急に通知されたものだったが、300人余りの国内外記者が参加した。

馬候補は「1980年に米国留学を終えて帰国してから一度も永住権カードで米国へ行ったことがなく、『非移民ビザ』で米国に行ってきた」と釈明した。

馬候補の記者会見は投票を控えて米国から来た前在台協会(AIT)理事長が同日夜、「問題のグリーンカードは依然として有效だ」と暴露するとの情報を入手して、緊急に行ったものだ。国民党の抗議で前理事長の暴露は実現しなかった。

馬候補は有権者に、「たとえそんな話を聞いても絶対激怒するな」とし、「グリーンカードと非移民ビザは両立できないもので、グリーンカードの效力はすでに失われたもの」と重ねて強調した。

グリーンカード論争は民進党の謝長廷候補側(62)が馬候補の永住権問題を提起すると、馬候補が最初、「永住権カードは最初からない」と反論したが、後になって「あるにはあるが、效力は喪失した」と言うなど言葉を変え、疑惑がさらに膨らんだ事案だ。

同論争から分かるように、台湾の選挙運動は最後の日まで政策対決ではなく、疑惑膨らましとなった。

謝候補は同日、台湾の中部3大都市である台中、嘉義、台北市で順に街頭行進を行い、馬候補が1949年以後、台湾に渡ってきた外省人という点を取り上げ「彼が果して台湾人なのか」と重ねて問題を提起した。

これに対し馬候補は同日、台湾北部の台北県と南部の高雄市など台湾全域を回りながら、民進党の中傷宣伝に騙されないことを訴え、票固めに努めた。

今回の総統選挙で一般市民の最大の関心事は、陳水扁総統時代に低迷した経済を立て直し、悪化した両岸(中国と台湾)関係を改善すること。しかし、このような政策イシューはすでに候補らの関心から遠くなったように見えた。

タクシー運転手の江永成氏は、「過去8年間、3万台湾ドルの1ヶ月の純収入が全く変わらなかった」とし「経済を立て直す政策を示さず、論争を繰り広げる候補らが情けない」と話した。



orionha@donga.com