第18代国会議員選挙の投票日を9日後に控えた31日現在、選挙情勢を総合した結果、全国245の地方区選挙区のうち、ハンナラ党の候補が110余りの選挙区でリードしていることが分かった。統合民主党は50選挙区前後、自由先進党は10選挙区前後、「親朴連帯」や親朴無所属連帯は5選挙区前後でリードしていた。優劣がつかない接戦選挙区は60ヵ所余りだった。
東亜(トンア)日報をはじめマスコミ各社が最近、世論調査機関とともに実施した世論調査の結果と各党が独自分析した結果などを総合して分析した。
このような傾向が続けば、ハンナラ党は過半数議席(150議席)の獲得も達成できるものとみられる。ハンナラ党が接戦選挙区のうち25ヵ所で勝利する場合、比例代表25席前後を加えて160席を超えることも可能になる。
これによって民主党にとっては、与党を牽制できる議席数として目標に掲げていた100議席(改憲阻止線)の確保に赤信号が灯った。
両党は支持者の結集を狙って、「党の支持率は50%だが、候補支持率は30%にしかならない」(ハンナラ党の李方鎬事務総長)、「全体的に50〜60席に止まることもあり得る。衝撃的だ」(民主党の孫鶴圭代表)などと弱音を吐いている。
地域別には、忠清(チュンチョン)の先進党、慶尚道(キョンサンド)の親朴連帯、全羅道(チョルラド)の無所属候補らの戦いぶりが最大の変化要因になりそうだ。
●首都圏(111議席)
全議席(245議席)の45%が集中しているうえ、慶尚道や全羅道と違い圧倒する政党がなく、総選挙全体の成敗を左右する。これまでハンナラ党の圧勝が予想されてきたが、「李明博(イ・ミョンバク)プレミアム」が弱まり、接戦地域が急速に増えた。
首都圏全体で見れば、ハンナラ党は約50選挙区、民主党は20余りの選挙区でリードしている。30〜40議席と見られる接線地域まで計算に入れれば、ハンナラ党が首都圏の過半数を取る可能性は少なくない。
ソウルの場合、48ある選挙区でハンナラ党が約20選挙区でリードしていることが明らかになった。民主党は4選挙区、創造韓国党は1選挙区でリードしていた。残りの20前後の選挙区では優劣がはっきりしなかった。
12議席がかかっている仁川(インチョン)では、ハンナラ党が5〜6選挙区で、民主党が3〜4選挙区で優位を占め、残りの3〜4選挙区では接戦が続いている。
京畿道(キョンギド=51議席)の場合、ハンナラ党が20余りの選挙区で優位を占めており、民主党が10余りの選挙区で優位に戦いを進める中、10余りの選挙区では与野党が接戦していた。
●忠清圏(24席)
政党の支持率と候補の支持率が一致しない選挙区が多く、ハンナラ党も民主党もはっきりと情勢が分かる地域は数えられるほどで、ほとんどは混戦状態となっている。ハンナラ党は5選挙区、民主党は3〜4選挙区、先進党は8〜9選挙区で優位、7〜8選挙区は僅差の戦いが続いている。先進党は忠清圏で15議席以上を確保してこそ院内交渉団体を構成することができるが、容易ではない状況だ。
●慶尚道(68席)、全羅道(31席)
慶尚道はハンナラ党の公認から外れた朴槿惠(パク・グンヘ)派候補者たちによる「朴槿惠(パク・グンヘ)マーケティング」がどれほど影響を与えるかによって結果が変わる可能性もあるが、ハンナラ党が60選挙区前後でリードを保っている。
全羅道は25選挙区前後で民主党がリードする中、残りは無所属候補と接戦を繰り広げている。金大中(キム・デジュン)元大統領の直接・間接的な支援を背景に無所属で出馬した金弘業(キム・ホンオプ=務安−新安)、朴智元(パク・チウォン=木浦)候補の戦いぶりが台風の目だ。
●江原(8席)、済州(3席)
江原道(カンウォンド)地域は全般的にハンナラ党がリードする中、民主党の優位地域と接戦地域がそれぞれ2選挙区前後だった。済州道(チェジュド)はすべての選挙区で優劣がはっきりしないほど、混戦が続いている。