●ハンナラ党の政党得票率、前回総選挙では0.4%
ハンナラ党は、全羅道(チョルラド)地域の31の全選挙区に候補を立ててはいるが、現在までの情勢から見て、当選を期待するのは厳しい状況だ。各種世論調査を総合すると、「全羅南道光陽(チョルラナムド・グァンヤン)」で2位につけているのが最も良い成績だが、1位との格差が大きい。
新韓国党時代の1996年に実施された第15代総選挙の時、「全羅北道群山(チョルラブクド・グンサン)乙」で1人の当選者を出して以降、第16、17代総選挙では全羅道の選挙区では1人の当選者も出せなかった。
その代わり、ハンナラ党が全羅道で二桁の政党得票率を記録できるかどうかが最大の関心事となっている。ハンナラ党は、前回の第17代総選挙では政党得票率0.4%という最悪の結果を出し、昨年末の大統領選挙では李明博(イ・ミョンバク)候補が8.9%を得票した。
●民主党、慶尚道の2選挙区で接戦
政権を明け渡したのに続き、100議席確保にまで赤信号が灯った民主党は、慶尚道の選挙区で候補を当選させるだけでもメンツが保てる。最近の世論調査によると、民主党候補は「釜山沙下(プサン・サハ)乙」と盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の故郷がある「慶南金海(キョンナム・キムヘ)乙」で接戦を繰り広げている。この他、釜山で3〜4人の候補が2位につけているが、当選の可能性は乏しい。
民主党の前身であるヨルリン・ウリ党は前回総選挙のとき、弾劾騒ぎを追い風に慶尚道の4選挙区で勝利おさめた。
●自由先進党、「地域党」イメージ脱却に必死
一部で「忠清(チュンチョン)地域党」という批判を浴びている自由先進党は、非忠清圏で1議席でも確保するため、躍起になっている。李会昌(イ・フェチャン)総裁をはじめ党執行部は、寸暇を惜しんで首都圏などの激戦区を訪れているが、大邱(テグ)の1選挙区と江原道(カンウォンド)の選挙区で2位につけるにとどまり、反応はおぼつかない。
「親朴連帯」は、朴槿恵(パク・グンヘ)元ハンナラ党代表の直接的な影響圏である慶尚道以外の選挙区で当選者を出すため、総力戦を展開している。世論調査の結果によると、「京畿道驪州(キョンギド・ヨジュ)—利川(イチョン)」と「安山市常隳(アンサンシ・サンロク)乙」で接戦を繰り広げている。
「親朴連帯」の比例代表2番で候補登録した徐清源(ソ・チョンウォン)代表は、「朴槿恵元代表を5年後に大統領に担ぎ上げる」とし、支援遊説を続けている。
●無所属の突風?
無所属の当選者は、第14代総選挙で21人と突風を巻き起こして以降、15代で16議席、16代で5議席、前回総選挙で2議席と、急な下り坂をたどってきた。小選挙区制で行われるうえに、政党制度が定着するほど、無所属の肩身は狭くなるというのが一般的な分析だ。
しかし、最近の世論調査の結果を見ると、全国的に約17の選挙区で無所属候補が1位につけており、1位との誤差範囲内で追いあげている候補も10人にのぼる。ハンナラ党と民主党の公認候補になれなかった現役議員の相当数が離党後、無所属で出馬した慶尚道と全羅道に集中している。
しかし、無所属の当選者が総選挙以後、「地域覇権政党」に入党する可能性は少なくなく、無所属の当選者が量産されても地域主義の克服につながるかどうかは不透明な状況だ。
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