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誘拐装ったボイス・フィッシングが頻発

Posted April. 04, 2008 03:46,   

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最近相次いでいる児童誘拐・殺害事件のために親達が不安を募らせているなか、児童誘拐を装ったボイス・フィッシング(インターネット電話を悪用したフィッシング詐欺)が新たな問題となっている。

犯人達は、親に子どもの悲鳴を聞かせて極度な不安感を与えた後、そのままずっと親に通話状態を維持させ、通報させないという手口を用いている。

ソウル恩平区駅村洞(ウンピョング・ヨクチョンドン)に住む李某氏(53)は2日午前11時20分ごろ、息子を誘拐したとして2000万ウォンを準備するよう脅迫する電話を受けた。電話をかけた犯人は「助けて」という子どもの声まで聞かせた。

犯人は警察への通報を防ぐため、李氏に、携帯電話を切らずにポケットに入れたまま銀行へ向かうよう求めた。また、李氏夫人の携帯電話にも電話をかけて、同行するよう指示した。

幸い李氏は、銀行へ向かう途中パトロールカーに会い、「子どもが誘拐された」というメモを渡した。そして、警察が学校に連絡を取り、李氏の息子が授業中であることを確認し、被害を防ぐことができた。

これに先立ち、1日にはソウル江南(カンナム)に住むA氏の自宅にも同じ手法の詐欺電話がかかってきた。

「あなたの息子を誘拐した」とする犯人は「この人が言う通りにして」という男児の泣き声を、電話でA氏に聞かせた。

犯人は、A氏に番号を尋ねた後、携帯電話にも電話をかけて通報を防いだ。

だが、当時A氏の家に遊びに来ていた隣の住民のうち1人が、A氏の息子に電話をかけて誘拐されていないことを確認すると、犯人はすぐに電話を切った。

一方、国家情報院は3日、最近ボイス・フィッシング組織が海外旅行中の人や留学生を拉致したとして、韓国内の家族に身代金を求めるケースが多いとし、特に注意を呼びかけた。

国家情報院によると、昨年8月にB氏は、米国大学で研修中の息子が犯罪組織に拉致されたという詐欺電話にだまされて、韓国内銀行の指定口座に300万ウォンを振り込んでいる。