警察の勤務怠慢による事故が相次いでいる。
最近、京畿道高陽市一山(キョンギド・コヤンシ・イルサン)の小学生拉致未遂事件以後、警察庁は「意識改革」を宣言したが、警察の「地に伏し動かない態度」と「無事安逸主義」は変わらないようだ。
城南市盆唐(ソンナムシ・ブンダン)警察署金谷(クンゴク)地区隊は4日、「30代と思われる黒人男性が10万ウォンの偽造小切手を使った」と言う申告を受けたが、出動が遅れ、犯人を逃してしまった。
地区隊員が、派出所から600m離れたベーカリーの主人である金某氏(42・女)から申告を受けたのは同日午後9時32分頃だったが、ベーカリーに出動したのは午後10時過ぎだった。
先月18日には、ソウル江南(カンナム)警察署狎鴎亭(アプグジョン)地区隊の隊員が、「30代の男性が麻薬を吸っている」と言う申告を受け、論硯洞(ノンヒョンドン)Rホテルの前でチョン容疑者(31)を捕まえ、江南警察署まで連行したが、建物の前で逃した。
チョン容疑者は江南警察署の建物の前で隊員らに、「タバコを吸ってから入らせてくれ」と頼み、隊員らがタバコを探している間に逃走した。
チョン容疑者を逃した隊員らは、「容疑者が犯行を否認し証拠がなく訓戒措置した」と地区隊長に虚偽報告までした。
また、2月28日には、ソウル西部(ソブ)警察署の李警部補が、ソウル恩坪乙(ウンピョンウル)選挙区に出馬した候補者の犯罪経歴照会書を作成する過程で、前科記録を全部除いてしまった。
詐欺、賄賂の疑いなど4件の犯罪経歴がある同候補は、李警部補から渡された前科記録のない犯罪経歴照会書を選管に提出した。1日、選管を通じてこのような事実を知った警察は、虚偽公文書作成の疑いで李警部補を取り調べている。
一方、ソウル第4機動隊所属のイム上警(22)は5日午前6時50分頃、陽川区(ヤンチョング)の木洞(モクドン)プラザの前でバスに乗ったが、他の乗客が降りるや、運転手を凶器で脅かし、永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポグ・ヨイド)のKBS正門にバスを突進させ、警察に捕まった。
イム上警は、「古参による苛酷行為を申告したため、部隊内でいじめられてきた。私をいじめた古参隊員の名前をマスコミに公表しようとした」と話した。
これに対し、金ソクギ警察庁次長は6日、「残念なことで、警察が反省しなければならない部分だ。根本的な原因を把握するため実態調査をしている」と語った。