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岩のパノラマ

Posted April. 12, 2008 03:52,   

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季節の変化は山ぬよりはっきり表われる。大都市のビルの森では季節が変わるのも気づかなかったのに、山の入り口で満開したレンギョウとつつじが、春を知らせる象徴のように登山客たちを迎える。

先週末、忠清南道洪城郡洪北面(チュンチョンナムド・ホンソングン・ホンブクミョン)と禮山郡徳山面(イェサングン・ドクサンミョン)、挿橋邑(サプビョウプ)にわたっている竜鳳山(ヨンボンサン=381m)を訪れた。

出発点にした竜鳳小学校前の駐車場から登山路の入り口は田舍の住宅街で人情が感じられる。なだらかなコンクリート鋪装道路を10分くらい上がれば、ヨンド寺の弥勒仏だ。

竜鳳山が初めてなら、ここまで来ながら「山が低くてのぼるのも苦でないな」と思うかも知れない。しかし、ここから頂上につながる稜線まではかなり険しい。薄着のジャンパーだったが、汗をたくさんかいたので、ジャンパーを脱ぎ半袖ティーシャツに着替えた。季節は春を過ぎ夏に向かっている。

弥勒仏から30分くらい行くと稜線だ。稜線にあがると、山はまた違った姿をみせる。視野が開けると、竜鳳山が岩山であることに初めて気づく。山の名前からも威厳が感じられる。竜の柄に鳳凰の頭をのせたような形から来由したと言う。

言われたとおり、岩峰の模様は奇々妙々だ。そのため、小さな金剛山(クムガンサン)とも言われているという。

稜線まで行けば、頂上まではすぐだ。大きな岩に高さと名前を刻み込み、頂上であることを記している。禮山の徳崇山(トクスンサン=495m)、瑞山(ソサン)の伽倻山(カヤサン=678m)、禮唐(イェダン)平野がひと目に入って来る。

東北の方向に亭も一つ見えるが、崔塋(チェ・ヨン)将軍の弓場だと言う。視野が晴れていたらもっと良かったのに、この日は周辺の水蒸気のため薄暗かった。

稜線道に露積峰(ノジョクボン)とアックィ峰を次々と過ぎる。上り坂と下り坂があって面白い。アックィ峰の頂上から下りて行く道は険しく、程よい緊張感がある。危険そうな道には、木の階段と欄干が設置されていて、初心者も心配はいらない。

下りて行く道に、磨崖(マエ)佛像がある竜鳳寺に立ち寄って、のどを潤してから、もうちょっと下れば駐車場だ。頂上のすぐ下でお昼のお弁当を食べながら40分くらい休んだ時間を除けば、山行時間は、ゆっくり歩いて2時間30分くらいだ。負担のない山行だ。

それで足りないなら、アクグィ峰で下りて来ないで、稜線に沿ってもっと行く縦走コースを選べば良い。この道は4時間くらいかかりそうだ。



kimsk@donga.com