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[オピニオン]兄貴

Posted April. 30, 2008 06:23,   

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ハンナラ党の姜在渉(カン・ジェソプ)代表は28日、記者団に対して、「私は、昨年の大統領選挙後、大統領の前ではタバコも吸わないが、国会議員当選者の大統領府での晩餐会(22日)の時、大統領に近づいて『兄貴』と呼ぶ人もいた」と言って舌打ちした。姜代表は、猫も杓子も李明博(イ・ミョンバク)大統領に、焼酎やビール、爆弾酒を勧め、メインテーブルには爆弾酒のグラスであふれていたとして、「盧泰愚(ノ・テウ)、金泳三(キム・ヨンサム)大統領の時は、ヘッドテーブルに行って酒を勧めることは想像もできなかった」と嫌味を言った。

◆盧泰愚大統領が在任中、陸士11期の同期生を呼んで私的な酒席を開いた時、鄭鎬溶(チョン・ホヨン)氏が「泰愚」と呼び捨てにしたというエピソードはあるが、姜代表の言葉のように、現職大統領に「兄貴」という呼称を使ったという話は初耳だ。李大統領の就任前には、いくつかの「兄貴話」が世間の話題だった。李在五(イ・ジェオ)最高委員が96年、第15代国会の時に、李大統領の大運河構想を聞いて、心の中で「これだ!」と叫び、「私は国会議員になるから、兄貴は大統領になってください」と言ったというのは、すでに伝説になった。コメディアンのノ・ホンチョル氏が番組の中で、「李大統領と私は、兄弟の間柄」と自慢気に話したりもした。

◆先週の大統領府での晩餐会で、メインテーブルには、李大統領、姜代表、鄭夢準(チョン・モンジュン)、全在姫(チョン・ジェヒ)議員、姜命順(カン・ミョンスン)当選者(比例代表1位)が夫婦同伴で出席し、洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員と金ヒョジェ当選者が爆弾酒を作ったという。2人はいずれも、李大統領の高麗(コリョ)大学の後輩だ。そのためか、ハンナラ党のある関係者は、「李大統領の直系の中には、『兄貴』と呼ぶ人はいない。おそらく、一部の高麗大学出身が『やり過ぎた』のではないか」と推し測った。しかし金当選者は、「大統領府の中で大統領に向かって兄貴と呼ぶことのできる人などいるわけないだろう。姜代表が聞き間違えたのではないか」と言って不快を露にした。

◆「誰が兄貴と呼んだのか」という疑念と、姜代表が1週間近く前の話を取り上げて、議員を叱咤した背景も論争になる。歴代政権の「徒党権力文化」を誰よりもよく目にしてきた姜代表が、李大統領周辺の自称「実力者」たちに、「公私を区分できず、虎の威を借りては、身を持ちくずす恐れもある」と警告したという解釈もそのうちの一つだ。

金昌爀(キム・チャンヒョク)論説委員 chang@donga.com