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米全体人口の3%が混血 オバマ候補の善戦で社会各分野で躍進

米全体人口の3%が混血 オバマ候補の善戦で社会各分野で躍進

Posted May. 01, 2008 07:19,   

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トークショーの女王、オプラ・ウィンフリー氏が自分の番組に出演した「ゴルフ皇帝」タイガー・ウッズ氏に聞いた。「タイガー、あなたの血統はどうなりますか」。ウッズ氏は次のように答えた。「僕の血統は、…カブリナシアン(Cablinasian)です」。

白人(Caucasian)、黒人(black)、アメリカン・インディアン(Indian)の混血の父親とアジア系(Asian・タイ人)の母親の間で生まれたことを気の利いた言葉で表現したものだ。

黒人の父親と白人の母親の間で生まれたバラック・オバマ上院議員が民主党の有力な大統領選候補として善戦していることを受け、米国社会で混血(Mixed Race)がいつにも増して注目を集めている。

米人口統計局は、00年の調査で人種調査項目で回答者らが自分の人種を2つ以上で答弁できるようにした。米人口統計局が公式的に混血の人口を調査したのは、その時が初めてだ。

その結果、自分を混血だと答えた米国人は700万人に近く、全体人口の3%に達した。自分の人種が「3つ以上」と答えた人も約45万人だった。実際の血統は混血だが、認めていない人まで含ませると、混血の人はさらに多いと、専門家らは分析している。

700万人に迫る米混血人口の41%は18歳未満だった。この20年間特に、異なる人種同士の結婚が多かったことを示唆する。

00年の調査で、夫婦の人種が異なるカップルは310万組で、全体の6%に上り、「私は混血」という答弁の2倍だった。同様に人種の壁を乗り越えて結婚する若者が大幅に増えた証拠と受け止められる。

●多様な文化への露出がメリットにも

人口統計局の統計発表後、混血権益団体の活動も徐々に活気を帯び始めている。大学のカリキュラムにも混血関連講座が続々と開設され、インターネットなどを通じ、活動の幅を広げている。

オバマ候補は自叙伝で「肌の色が他の黒人より白いという理由で、子供の時、黒人の友だちの間で仲間はずれにされたことがある」と打ち明けた。オバマ氏はシカゴで政界に入門した時も、黒人社会で「本物の黒人でない」という批判を浴びせられた。

相当数の混血の米国人は、子供の時、オバマ候補のようにアイデンティティの危機を経験する。黒人の父親と白人の母親の間で生まれたライス大学のジェニファ・ブレッタ社会学科教授は、最近、ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、「大学に通う時代、『100%黒人女性』と書かれたTシャツを着ていた」と話した。

しかし、混血のメリットを生かし、米国社会で成功したケースも多い。子供の時から多様な文化に露出されたのが、社会に適応する上で有利に働くからだ。最近、「ターミネーター4」のヒロインにキャスティングされたムーン・ブラッドグッドのように、韓国系の混血出身で顔の売れた芸能人もいる。

●オバマに注がれる期待

米民主党の大統領選指名争いで混血のオバマ候補が善戦しているのは、特に、混血の米国人に米国社会での成功に対する自信を高めている。ジョンズ・ホップキンズ大学に在学中のナンシー・フィアソン氏は、白人の父親と台湾人の母親の間で生まれた混血だ。中国語も完璧に駆使するフィアソン氏は、この先、東南アジアの国を専攻するという計画を立てている。フィアソン氏は、「オバマ候補のおかげで、これまで注目されなかった混血に対する関心が高まっているのを肌で感じる」と記者に話した。



kong@donga.com