小説『土地』の作者、朴景利(パク・ギョンリ)氏が5日、ソウル松坡区風納洞(ソンパグ・プンナプドン)のソウル峨山(アサン)病院で持病のため亡くなった。享年82歳。
1999年以後、江原道原州市(カンウォンド・ウォンジュシ)の土地文化館で過ごしてきた故人は最近健康が悪化し、ソウル峨山病院で治療を受けてきたが、帰らぬ人となった。
1926年に慶尚南道統営(キョンサンナムド・トンヨン)で生まれ、1955年に小説家金東里(キム・ドンリ)氏の推薦で『現代文学』に短編『計算』を発表し登壇した。以後『漂流島』『金薬局の娘たち』『市場と戦場』『波市』などを発表した。
代表作『土地』は1969年『現代文学』に連載を開始して以来、25年をかけた1994年に執筆を完了した。200字原稿紙3万1000枚を超える『土地』は、その後英語とフランス語に翻訳され、海外で出版されるなど、韓国を代表する文学として高い評価を受けた。度々ドラマ化されるなどもした。
第4回仁村(インチョン)賞(1990年)をはじめ韓国女流文学賞、月灘(ウォルタン)文学賞、湖巌(ホアム)賞などを受賞、1992年には寶冠文化勲章を受賞した。文化体育観光部は故人に金冠文化勲章を叙勲することにした。
遺族には娘の金ヨンジュ氏(土地文化館長)と壻の金芝河(キム・ジハ)氏(詩人)がいる。遺体はソウル峨山病院に安置されており、葬儀は文学人葬として執り行われる。8日午前8時に告別式を終えた後、原州市の土地文化館に移動して路祭を行う。その後、故人の故郷である統営に移動し9日に葬式を行う。墓は慶尚南道統営市山陽邑彌勒山の麓。問い合わせ先 02—3010—2631
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