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[オピニオン]民主党、08年5月20日

[オピニオン]民主党、08年5月20日

Posted May. 21, 2008 07:29,   

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孫鶴圭(ソン・ハクキュ)統合民主党代表が20日午前7時25分、大統領府本館前に到着した。柳佑益(リュ・ウイク)大統領室長と朴宰完(パク・ジェワン)大統領政務首席が孫代表を出迎え、2階の白岳室に案内した。待っていた李明博(イ・ミョンバク)大統領が孫代表を喜んで迎えた。二人は2時間にわたって、韓米自由貿易協定(FTA)批准と米国産牛肉輸入の再交渉問題をめぐり、朝食会を挟んで会談を行なった。しかし、何ら合意には至らなかった。午後2時、林采正(イム・チェジョン)国会議長(民主党)は、FTA批准案の職権上程を拒否した。林議長は、昨年の大統領選挙直前のいわゆるBBK特別検察官法案を職権上程した人物だ。「林采正氏は、BBKは上程し、FTAは上程を拒否した国会議長」になったのだ。

◆孫代表が大統領府を出て2時間30分後、民主党の金孝錫(キム・ヒョソク)院内代表は、ソウル中区太平路(チュンク・テピョンロ)の韓国プレスセンターで、外国メディア向けの記者会見を行なった。金院内代表は、「韓国国民のろうそく集会が、イデオロギーや反米感情のあらわれだと過小評価されないか心配だ」としつつ、「牛肉再交渉が進んでこそ、FTAを論じることができる」という言葉を繰り返した。反米デモでないという金院内代表の発言に、ある外国メディアの記者が、「ろうそく集会には、アフガニスタン拉致事件の時にデモをした(反米)団体もいた」と指摘し、一時険悪なムードにもなった。金院内代表が、ろうそく集会の場に流れる反米気流を本当に感じていないなら、政治家としては無感覚ではないだろうか。

◆李大統領と孫代表の大統領府での会談に対して、朴相千(パク・サンチョン)民主党共同代表は気分を害したようだ。孫代表は民主党の法的代表だが、政治的には両者が共同代表だ。孫代表が、大統領府での会談について朴代表に了解を求めず、朴宰完首席も前日の民主党への訪問で、朴代表を訪れなかったため、気分はよくないだろう。朴代表のある側近は、孫代表について、「ひどすぎるんじゃないか。礼儀がない」と憤ったという。

◆第17代国会が10日しか残っていないが、民主党内外の風景は店じまいムードを感じさせる。4年前、152議席の巨大与党として出発したヨルリン・ウリ党から変身した民主党が、院内第1党時代を終える瞬間まで、国益に奉仕しようとする姿は見られない。81議席で始まる第18代国会では、「再び野党」になった。「鮮明野党」を叫んで、与党と争うことに没頭するのだろうか。

権順澤(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com