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[社説]第18代国会、政治らしい政治を

[社説]第18代国会、政治らしい政治を

Posted May. 30, 2008 03:01,   

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政治が迷走する中、第18代国会の4年任期が今日、始まる。李明博(イ・ミョンバク)政府の発足とほぼ同時に始まる国会なので、与野党が共生の新しい政治を見せるなら、民主的で効率的な国会になりうるが、現実はそうでない。米国産牛肉輸入衛生条件の長官告示の発表をめぐり、与野党は激しく対立している。原油高による庶民の深刻な生活苦はもとより、先進国化に向けて、手を入れなければならない法や制度が山積しているにもかかわらず、気にも留めていないようだ。

統合民主党を含む野党は、場外闘争まで宣言した。

政治とは、国民の多様な意見を対話と妥協を通じて調整することであり、国会はまさに、そのために存在する。野党が場外闘争をするということは、公論の場を蹴飛ばして、国会の存在理由を自ら否定するも同然だ。疎通の通路となり、「場外政治」を阻止すべき政党が、むしろこれをけしかけている。

第18代国会は、「与大野小」で出発する。与党であるハンナラ党は153議席、野党第1党の民主党は81議席だ。親朴連帯と自由先進党などを含めれば、保守政党の議席数は、ほぼ200議席に迫る。正常な国会なら、政治と国政の安定に寄与するが、少数党の無理強いが日常茶飯事の韓国政治の現実に鑑みて、むしろ「衝突の日常化」が起こらないか心配だ。野党が、第18代国会のスタートを控え、場外に出るということも、数的劣勢を意識して序盤から機先を制しようという意図と見る分析もある。

そうなればなるほど、ハンナラ党は、「力の優位」の誘惑に陥ってはならない。今の構図が、たとえ国民が作ったものであっても、政治は一方の力だけではできないものだ。多数決が民主主義の基本原則ではあるが、対話と妥協も無視できない民主主義の原則である。常に野党の声に耳を傾けて、野党を国政のパートナーとして尊重しなければならない。必要なら、妥協もし、説得もしなければならない。野党も変化する必要がある。少数の限界を無理強いで挽回しようとするなら、政治は迷走し、国会は乱闘の場にならざるをえない。

金元基(キム・ウォンギ)元国会議長は、自身の30年の政治家人生を振り返り、「野党は、議事進行を妨害しないと宣言し、与党は、最後まで野党と誠実に妥協すると宣言することが望ましい」と話した。29日に任期を終えた林采正(イム・チェジョン)前国会議長は、「国会は多数決が最高の原則だ。与党は、多くに耳を傾けて包容しなければならず、野党は、国民が望むことを政策化するか、代案を提示して国民の代弁者としての役割を果たさなければならない」と述べた。与野党を問わず、299人の第18代国会議員たちが、常に心の中に刻まなければならない苦言である。

第18代国会は、第17代国会の前の轍を踏んではならない。第17代国会は、与党であるヨルリン・ウリ党が過半数である152議席を獲得し、政治の安定を成す基盤を確保したが、理念過剰に陥り、序盤から4大改革立法を推進したため、騒乱が止まなかった。これにより、民政が姿を消し、政党間に対話と妥協が消え、国会は乱闘の場になった。座り込み中の議事堂のドアを開けるために、鎖と電気ノコギリまで登場した。民意の殿堂と言うことすら恥ずかしい。

第16代国会より3倍も多い政府立法の提出と議員の立法発議があったが、法案可決率はむしろ下がった、第18代国会は、政治らしい政治をし、国家競争力を高め、先進国化を早めることに貢献しなければならない。それには、何よりも韓米FTAの処理を最優先の課題にする必要がある。時間があまりないため、与野党が議会内構成の交渉をできるだけ早く終え、ただちに韓米FTA批准同意の必要な手続きに着手しなければならない。