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「北朝鮮、核削減より米朝国交を優先」米専門家が見解

「北朝鮮、核削減より米朝国交を優先」米専門家が見解

Posted June. 06, 2008 04:27,   

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チャールズ・プリチャード韓米経済研究所(KEI)所長が4日午後、米ワシントンのKEI会議室で記者懇談会を開き、今後の米国との核交渉に対する北朝鮮側の本音を詳しく説明した。

プリチャード所長は、米政府に報告したという4月の訪朝結果の報告書を手に、「的を射た具体的な質問をしてほしい」と注文した。特に、自分が伝える北朝鮮の本心の根拠は、朴義春(パク・ウィチュン)外相、金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官、李根(イ・グン)米州局長との会談の対話録だと明らかにした。

プリチャード所長は先月29日、戦略国際問題研究所(CSIS)の討論会で、「北朝鮮側6者協議関係者」の言葉として、「北朝鮮は、核廃棄の段階である3段階交渉の対象は寧辺(ヨンビョン)核施設だけで、核兵器は含まれないと考えている」と伝えた。

▲北朝鮮の3大要求?〓プリチャード所長は、「北朝鮮側関係者は、『米国が、核保有国である北朝鮮に慣れなければならず、完全な米朝国交正常化が成立してこそ、核保有高削減問題を論議できる』と明らかにした」と伝えた。

北朝鮮側はさらに、「非公認核保有国であるイスラエルは、米国と最も親交が深い。国交正常化が実現すれば、北朝鮮の核兵器保有がそんなに問題になるだろうか」と主張したという。

さらに、プリチャード所長は、「北朝鮮は、6者協議を通じた核交渉は、寧辺核施設解体の見返りに軽水炉の提供を受けることだと考えている」と強調した。また、「北朝鮮側は、錦湖(クムホ)地区の軽水炉用地を活用すれば、3年以内の完工が可能で、核施設の解体も3年と考えている」と明らかにした。

プリチャード所長は、ウラン濃縮計画(UEP)や核拡散疑惑と関連しては、「北朝鮮が、『米国の核拡散の主張は、事実でないだけでなく、まったく常識として通用しない』と述べ、船積書類などの物証を出せという態度だった」と伝えた。

▲北朝鮮の本当の考えは?〓00年のオルブライト国務長官(当時)の訪朝と02年の核危機の始まりを伝えたジェイムズ・ケリー国務次官補(当時)の訪朝に同行したプリチャード所長は、今回の北朝鮮の「本音告白」が、新たな危機の始発点にはならないと分析した。

プリチャード所長は、「一種の交渉戦略レベルの言及と見ることもでき、実際に『外部の脅威』に対する抑止用に核を開発したという北朝鮮の論理上の体制脅威が消えるまで、核兵器を放棄できないという考えを明らかにしたものと見ることもできる」と説明した。

いっぽうでプリチャード所長は、「核申告の段階で、UEPや核拡散問題を明確にせずに見過ごす場合、今後の北朝鮮核問題の解決に大きな障害になる可能性が高く、次期政府に負担となるだろう」と警告した。



triplets@donga.com