Go to contents

「栄光の瞬間を思い出すと今も涙が…」 朴セリが帰国

「栄光の瞬間を思い出すと今も涙が…」 朴セリが帰国

Posted June. 12, 2008 06:22,   

한국어

通貨危機で国全体が暗鬱だった1998年の今頃、朴セリ(31)は国民の英雄だった。

米女子プロゴルフ(LPGA)ツアー、メジャー戦に新人で出場し、2勝をあげ、失意に陥っていた祖国のファンに希望のメッセージを伝えてくれた。「悟って進み、勝ち抜こう」という歌詞を背景にした朴セリのUS女子オープン「素足の闘魂」シーンは、何度見ても感動的だ。

それから10年が経った今、韓国は依然として憂鬱なニュースでいっぱいだが、ちょうど朴セリが韓国国内大会に出場するため、10日夕方、帰国した。長時間の移動で疲れていたはずの朴セリは、大会場所である済州島(チェジュド)に移動する前、金浦(キムポ)空港の飲食店でまずラーメンを注文した。

「麺が本当に美味しいですね。ちょっと生っぽい麺が好きなんです」

「ゴルフの女王」と呼ばれた華麗なる経歴の持ち主だが、ざっくばらんな性格の朴セリ。「10年前の栄光の瞬間を思い出すと今も胸が躍る」と話す。

米オーランドの家に保管しておいた当時のLPGAチャンピオンシップとUS女子オープンの優勝録画テープは、この頃もよく見ているという。

「何か上手く行かない時に見ると、涙で気持ちも晴れます。アメリカ人の知人も未だに、その時のことを話します。もう10年が過ぎたなんて。今でも新人気分なのに…。変わったことがあるなら、挨拶をする後輩が多くなったということだけです」

●10年後にはゴルフアカデミーを開いて後輩たちに経験を伝える

当時は、一人で苦労してツアー生活を始めたが、この頃は、大会ごとに、まるで韓国国内大会に来たかのように、20〜30人の韓国選手が出場する。

「私は本当に運が良かったです。この頃は、韓国選手たちの影響で、競争も遥かに激しくなりました。韓国選手があまりにも優秀で、私の人気が落ちるという話まで出てますから、もっと頑張らなくてはなりませんね」

後輩に最もしてあげたいアドバイスは、自己管理の重要性だと。

「韓国選手たちは休む時も、常にゴルフのことを考えています。そのため、本当に集中力を発揮しなければならない時に、力を思う存分発揮できません。アンニカ・ソレンスタムやロレーナ・オチョアみたいな選手は、休む時はゴルフのことを全部忘れ、徹底して休みます」

前だけ見て走って来た朴セリの10年後の姿はどうなっているだろうか。

「ゴルフアカデミーを開いて、後輩たちに世界へ出られる機会を与えてあげたいです」

自分の昨日と今日を語っていた朴セリの左手の薬指にはめた指輪がきらめいた。

「カップルリングです。去年末にもらいました。ほほほ」

●1歳年上の在米韓国人と1年半前から付き合い始め…「美賢のブーケをもらいます」

朴セリは、一つ年上でロサンゼルスで貿易会社を経営する在米韓国人、トミー金氏と付き合っている。

「1年半くらいになりました。運動する私をよく理解してくれます。彼は小学校4年生の時、移民しました。デートは主に電話です。ロサンゼルスの近くで開かれる大会には応援に来てくれます。両親にも挨拶しました。ゴルフの実力はボギープレーくらいです」

話は自然に、最近、柔道スターの李ウォンヒと12月に結婚する金美賢(キム・ミヒョン、31)のことに移った。

「美賢は幸せそうでした。美しいブーケを作ると言ってましたから、もらいに行かなくちゃ。私も結婚を真剣に考える歳じゃないですか。結婚しても、しばらくは選手生活を続けるつもりです。ソレンスタムのようにトップで引退したいですが…。見守ってください」



kjs0123@donga.com